1999 Fiscal Year Annual Research Report
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10410112
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
橋本 隆夫 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (20027791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小紫 重徳 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (70007756)
光末 紀子 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (80031350)
平野 雅史 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (50031315)
石光 輝子 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (80127183)
内田 正博 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (10151888)
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Keywords | ヨーロッパ / アイデンティティ / 民族 / 文化の複数性 / 亡命 / 旅行 / セクシュアリティ |
Research Abstract |
ヨーロッパにおける文化の交錯とアイデンティティというテーマを超領域的・学際的な共同作業で追及するわれわれの研究は、昨年度に引き続いて今年も一層の広がりをもって進められた。 1.次のテーマで研究発表とそれに関する活発な討論が行われた。 平成11年4月「歴史と系図:"fact"か"fiction"か?」(小紫) 7月「カフカのパリ旅行」(石光) 11月「18世紀の文化・学術情報ネットワークとしての書評活動-G・フォルスターを例として-」(平野) 平成12年1月「虚構としての芸術宗教 -美的モデルネとワーグナー-」(藤野) 2.大手前女子大学教授松村昌家氏を迎えて講演会ならびに研究会を開催し、特にイギリスと大陸との文化の交錯について意見交換を行った。 平成11年12月17日「リージェンシー・ダンディズム興亡の文化史」 3.研究分担者各人が国内の諸機関で情報収集と意見交換を行ったが、次のふたりは海外で情報収集・意見交換を行った。 三木原浩:パリの国立図書館で民衆歌謡に関する多くの貴重な資料を閲覧し、特にアンリ・ダヴァンソンの採譜収集した数々の民謡を、ヴァリアントを含めて比較検討できたことは大きな収穫となった。また古典音楽やフランス文化全般に関する文献を多数収集した。 藤野一夫: ドイツ連邦共和国(主にベルリン)において「芸術文化制度の成立と文化的国民統合との関係について」調査研究を行った。具体的には国立(州立)歌劇場文芸・広報部員に対する聞き取り調査、および国立(州立)図書館・文書館における資料収集を実施した。 新たなヨーロッパ学の構築を目標とするわれわれの共同研究は今年度の実りある成果を踏まえて来年度はさらに一層の発展と拡がりをめざす所存である。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] 光末紀子: "ドロステのバラード 令嬢ローデンシルト"ドイツ文学論集(神戸大学ドイツ文学論集刊行会). 28. 41-58 (1999)
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[Publications] 三木原浩: "パリ十五区から"クインテット. 18. 35-64 (1999)
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[Publications] 三木原浩: "ジョゼフィン・ベーカーと『ふたつの愛(ふたりの恋人)』をめぐって"近代(神戸大学近代発行会). 84. 45-68 (1999)
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[Publications] 三木原浩: "幻影、そしてラパン・アジル"サ・ガーズ(オフィス・グラン・シャン). 70. 7-8 (2000)
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[Publications] 内田正博: "ホーフマンスタールとオーストリア"ドイツ文学論攷(阪神ドイツ文学会). 41. 170-171 (1999)
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[Publications] 石川達夫: "文化批判の手法としての「逆説的対照法」と「異化」"国際文化学(神戸大学国際文化学会). 1. 13-28 (1999)
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[Publications] 石川達夫: "チャペック-人造人間ロボットの創造"週刊朝日百科-世界の文学. 19. 280-281 (1999)
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[Publications] 石塚裕子: "死に至る旅-Gissingと地中海-"Kobe Miscellany(神戸大学英米文学会). 24. 69-91 (2000)
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[Publications] 岩本和子: "ベルギーにおけるロマン主義運動-想像の国民文化形成-"国際文化学研究(神戸大学国際文化学部紀要). 11. 1-35 (1999)
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[Publications] 岩本和子: "ド・コステル『ウーレンシュピーゲル伝説』あるいはベルギー「国民神話」の誕生"国際文化学(神戸大学国際文化学会). 1. 29-43 (1999)
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[Publications] 石光輝子: "旅するカフカ"ドイツ文学論集(神戸大学ドイツ文学論集刊行会). 28. 59-75 (1999)