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1998 Fiscal Year Annual Research Report

有機金属化学反応中間体の直接観測

Research Project

Project/Area Number 10440177
Research InstitutionHimeji Institute of Technology

Principal Investigator

本間 健二  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (30150288)

Keywords有機金属科学 / 遷移金属原子 / ポテンシャル曲面
Research Abstract

本研究の目的は、遷移金属原子と簡単な分子の反応における反応中間体を直接観測し、反応を理解し制御するのに必要な情報を得ることである。そのために本年度は次のような項目で研究を進めた。
(1) 遷移金属原子-反応性分子クラスターの第1段階として、希ガス原子との2原子クラスターを生成し、その電子スペクトルの解析からポテンシャル曲線に関する情報を得た。遷移金属原子はレーザー蒸発法ではなく、金属原子を含む錯体の光解離を用いた。ニッケロセンの266nm光解離でニッケル原子を生成し、Arなどとの超音速膨張によってNi-Ar、Ni-Krを生成し300nm付近の吸収帯を見出した。この電子スペクトルを解析することから、励起状態のポテンシャルパラメータを決定した。KrはArより深いポテンシャルを持つが、いずれも非常に浅い井戸を持っている。また、励起後の発光スペクトルを解析すると全てニッケル原子の励起状態からの発光で、励起状態は非常に速く前期解離していることが明らかになった。前期解離で生成するニッケルは選択的に特定の電子状態のみが生成していること、ArとのクラスターとKrとのクラスターでそれが変化することが観測され、前期解離性のポテンシャル曲線との交差が変化していることが明らかになった。
(2) 反応性分子とのクラスターでは発光を介した観測では測定できない可能性もあるために、多光子イオン化を用いた飛行時間型質量分析計の製作立ち上げを行った。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Y.Kawamoto,K.Honma: "Fluorescence excitation spectrum of Ni-Ar complex" Chemical Physics Letters. 298. 227-232 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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