1998 Fiscal Year Annual Research Report
有機栽培における施用有機質堆肥の窒素と炭素の作物吸収、土壌残存、揮散等の動態解明
Project/Area Number |
10460032
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
山室 成一 佐賀大学, 農学部, 教授 (30274583)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢内 純太 京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (00273491)
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Keywords | 有機栽培 / 重炭素(^<13>C)標識堆肥 / 重窒素(^<15>N)標識堆肥 |
Research Abstract |
1. ^<13>C,^<15>N二重標識の牛ふん堆肥の製造 平成10年度11月4日に内定した課題であったが,全力で取組んだ。 14m×7mのハウス内を20℃〜25℃に加湿し,中国産細粒バーミキュライトSSを1/2000アールポットに入れ,デントコーンを栽培した。基肥にBM熔成りん肥,Fe等を施用し,(^<15>NH_4)_2SO_4とK^<15>NO_3を交互に施用して^<15>N標識を行なった。デントコーンの葉数が8枚になったときから,ハウス内に設けた^<13>C標識室に入れ,^<15>CO_2(99atom%^<13>C)10%入りの空気を1週間に1〜2回程度曝気して^<13>C標識をした。^<13>C,^<15>N標識されたデントコーン飼料は平成11年3月8日に完成し,8日から18日まで体重130キロの牛に食べさせ,^<13>C,^<15>N標識のふんを回収し,現在,50℃に加温しながら堆肥化を進めている。堆肥の完成は平成11年6月初旬の予定であるので,6月から予定された畑および畑での施用試験に使用される。 2. ^<13>C,^<15>N二重標識の稲わらおよびその堆肥の製造 デントコーンを比べて水稲の生育は日照時間に左右され,12月植えのものでは葉数が半減してしまうので,2月中旬に,デントコーンと同じくバーミキュライトSS土壌のポットに移植した。稲わらの製造は5月末,稲わら堆肥の製造は平成11年7月中旬の予定であるので,7月中旬から予定された水田での施用試験,9月中旬から予定された畑での施用試験に使用される。
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