1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10460106
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中野 敏郎 新潟大学, 農学部, 助教授 (40018544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟生田 忠雄 新潟大学, 農学部, 助手 (10282998)
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Keywords | 暗渠 / 地耐力 / ベーンせん断 / 三軸試験 / 側圧一定試験 / 圧密沈下 / 均平度 / 大区画化 |
Research Abstract |
田植えから田干し、湛水、間断灌漑、田干し、間断灌漑および落水期ごとに、コーンペネトロメータを用いて貫入試験を行い、暗渠排水した場合の地耐力増強の関係を作土層、耕盤層、心土層毎に求めた。刈り取り時期の晴天日が連続する時期において各層ごとに体積含水率と貫入抵抗値には線形関係が存在する時期が存在する傾向があることが判明した。また、田干し、湛水、間断灌漑、田干し、間断灌漑および落水期のTDR装置で作土層、耕盤層、心土層の体積含水率変動を測定し、収量に大きく影響する水田圃場からの蒸発散量をペンマン法と比較しTDR装置による観測の有効性を実証した。 刈取り機械の走行性を判定する構造改善局基準はコーンペネトロメーターによる支持力で規定されているが、未分解の植物遺骸が厚く体積する泥炭地での走行性を判定するために、支持力では基準値以下でも走行性は保たれていることから、支持力は沈下量とスリップ率を表す土のせん断抵抗力をベーンせん断試験と三軸装置を用いた非排水条件側圧一定試験を行い、その全応力解析と有効応力解析から得られた粘着力と摩擦力から判定する必要があることがわかった。特に、未分解の植物遺骸が厚く体積する泥炭地では、乾燥させると土壌の酸性化に伴い収量が減るので従来型の暗渠埋設では不等沈下を招くため田面に浅く溝を切り用水の迅速給水と過剰水排水機能を持つ溝切り作業を施工することにより、田面を乾燥させずに湛水深をゼロに保ちながら用・排水をさせて沈下を防いで均平度を保つことが可能であることがわかった。
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