1999 Fiscal Year Annual Research Report
各種血管作働薬の脊髄疼痛制御機構に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
10470315
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
花岡 一雄 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80010403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 俊信 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (80187806)
井手 康夫 東京大学, 医学部・附属病院・分院, 講師 (60193463)
田上 恵 東京大学, 医学部・附属病院・分院, 助教授 (90107657)
北村 享之 東京大学, 医学部・附属病院・分院, 助手 (50302609)
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Keywords | 血管作動薬 / 脊髄疼痛制御機構 / カルシウムチャネル拮抗薬 / クロニジン |
Research Abstract |
各種血管作動薬が脊髄疼痛制御機構に与える影響について研究の過程としてカルシウムチャネル拮抗薬ジルチアゼムとカルファ2アゴニストクロニジンについて検討した。 方法 体重平均約3kgの成ネコを用いて酸素-笑気-エンフルラン麻酔下にて、気管切開、総頚動静脈カニュレーション、腰部椎弓切除及び両側中脳網様体の除脳を行った後、L1-L2で脊髄を横断した。その後パンクロニウムと純酸素にて維持し、一般状態を生理学的に正常範囲に保ちながら、微小電極をL7根の入る付近にマイクロドライバーを用いて反応性を確かめながら、脊髄表面より約1500ミクロンの深さに挿入して、Rexed 第5層型単一細胞活動を細胞外微小電極誘致法にて記録した。実験は自発発射数及びピンチ法による誘発発射数の対象値を測定した後、微小電極刺入付近の脊髄表面にジルチアゼム10mg/ml(10mg群)または20mg/ml(20mg群)を1ml投与し5分毎に自発及び誘発発射数を測定した。発射数の回復するまで観察した。 クロニジンについては5μg(1ml)及び50μg(1ml)を投与した。 結果 いずれの群も単一細胞発射が減少した。ジルチアゼムでは用量依存的な反応が見られたが、クロニジンでは見られなかった。 考察 血管作動薬も脊髄レベルで疼痛を制御する可能性が示唆された。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 井手康夫 花岡一雄: "NMDA受容体"ペインクリニック. 20(4). 561-566 (1999)
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[Publications] 井手康夫 花岡一雄: "慢性疼痛とケタミン"東京都医師会雑誌. 53(1). 11-16 (2000)
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[Publications] T.Nishiyama,T.Yokoyama,K.Hanaoka: "Mida20lam improves postoperative epidural analgesia with continuous infusion of local anaesthetics"Conadion Journal of Anaesthesia. 45(6). 551-555 (1998)
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[Publications] T.Nishiyama,K.Hanaoka: "Effect of dilvent Volyme on post-operative analgesia and sodation produced by epidurally administered Mida20lam"European Journal of Anaesthesiology. 15. 275-279 (1998)
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[Publications] T.Nishiyama,T.Matsukawa,K.Hanaoka: "Continuous epidural administration of mida20lam and bupiracaine for postoperative analygesia"Acta Anaesthesiol Scand. 43. 568-572 (1999)
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[Publications] T.Nishiyama,T.Matsukawa,K.Hanaoka: "Acute phase Histopathological Study of spinally administered mida20lam in Cats"Aresthesia Analgesia. 89. 717-720 (1999)
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[Publications] 角田俊信 花岡一雄: "新・内科治療ガイド:癌性疼痛"文光堂(東京)矢崎義雄他編. 450 (1999)
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[Publications] 角田俊信 花岡一雄: "麻酔生理学第4章疼痛の生理"真興交易医学書出版部(東京)花岡一雄編. 388 (1999)