1998 Fiscal Year Annual Research Report
在宅ケアにおける基本的な日常生活行動の自立支援のためのケアプランと評価方法
Project/Area Number |
10470522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
島内 節 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (70124401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 智子 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (80238443)
福島 道子 国際医療福祉大学, 保健学部, 助教授 (40201743)
佐々木 明子 山形大学, 医学部, 助教授 (20167430)
林 正幸 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (10189665)
丸茂 文昭 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00050443)
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Keywords | 在宅ケア / ニーズ / 自立支援 / ケアプラン / 評価 / FIM(機能的自立度評価) |
Research Abstract |
目的:在宅ケア対象者の基本的な日常生活自立度の向上をめざして、チームによるケアプラン作成とサービスを提供した成果を評価した。実施成果に影響を与えた要因を分析し評価指標を開発した。 方法:1) 対象は山梨県全域の市町村、訪問看護ステーションで新規にインテークされて3ヶ月間の在宅を継続的に受けた54事例である。 2) 方法は介護保険制度に基づいて、平成10年6月〜8月までに、初回アセスメント、ケアプラン作成、ケア会議実施、チームによるサービス実施、モニタリング実施によるニーズ解決状況と日常生活自立度の変化およびそれらの要因を分析した。 結果:1) 54事例は、男23名(42.6%)、女31名(57.4%)、平均年齢は79.5歳 2) 主疾患は、脳血管疾患が、25名(46.3%)で最多 3) 3ヶ月間に発生したニーズは病気・症状、痴呆行動、ADL/IADL、心理的問題、社会的問題、家計・経済、介護負担であり、ニーズ総数173であり1人平均3.14であった。 4) ニーズの解決率は、解決改善69.5%、不変27.3%、悪化3.3%であり、一般の在宅ケアの全国平均よりも解決改善率が高い。 5) 3ヶ月のケアプラン変更率は93.1%であり、この変更要因は、54事例を分母にした場合に複数回答で、事例要因84.5%、サービス提供側要因50.0%、ケアマネジメント要因27.6%であり、必要に応じてケアプランを修正して、サービスを提供すれば、ニーズ解決改善率は有意に上昇することが明らかになった。 6) 初回アセスメント時のFIM(機能的自立度評価)得点は、最小18点、最大121点、平均61.54、3ヶ月後は、最小、18点、最大1.23点、平均65.28であった。FIM得点は、ケア3ヶ月後に平均3.9点上昇した。最大上昇43点、最大下降-29点であった。 結論:日常生活自立の向上は、さまざまなニーズ解決率が高くなれば有意に高くなっていた。ニーズに基づくケアプラン作成、サービス提供、モニタリングのプロセスを効果的に進める方法、ニーズ解決と日常生活自立度の向上に影響する要因が明らかになったので、評価指標としてこれらを利用できるといえる。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 島内 節: "訪問指導事業対象者の日常生活自立度の変化とサービス利用の評価 1報 自立度変化に影響する本人条件とケア内容の分析" 日本地域看護学会誌. 1(1). 74 (1998)
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[Publications] 島内 節、安斎 ひとみ: "訪問指導事業対象者の日常生活自立度の変化とサービス利用の評価 2報 自立度変化に影響する社会資源の種類と利用のあり方" 日本地域看護学会誌. 1(1). 75 (1998)
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[Publications] S.Shimanouchi,S.Kiba,E.Uchida: "Extraction of Assessment Items to Measure Outcome in Home Care" 3rd International Nursing Reserch Conference. 1998,9. 198 (1998)
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[Publications] S.Shimanouchi,K.Fujiya,T.Kamei: "Method of Decision Making for Client Requring 24hours Home Care" 2nd International Community Nurcing Research Conference. 1998,9. 24 (1998)
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[Publications] 森下安子、中谷久恵、島内節他: "介護保険制度における在宅ケアシュミレーション実践の展開方法と評価方法 -第1報-インテークから3ヶ月の継続管理事例のプロセス別業務内容・所要時間と展開方法" 日本公衆衛生雑誌. 1998,10. 361 (1998)
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[Publications] 中谷久恵、森下安子、島内節他: "介護保険制度における在宅ケアシュミレーション実践の展開方法と評価 -第2報-インテークから3ヶ月の継続管理事例の結果から見た評価方法" 日本公衆衛生雑誌. 1998、10. 362 (1998)
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[Publications] 藤谷久美子、島内節、佐藤美穂子: "全国の訪問看護ステーションにおける24時間ケア必要者のニーズの種類と構造" 日本在宅ケア学会誌. 1998、1. (1)37-45 (1998)
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[Publications] 山崎摩耶、島内 節 他: "介護保険とケアマネジャー" 日本看護協会出版会, 320 (1998)
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[Publications] 島内 節、内田 恵美子: "ケアマネジメント実践の手引" 中央法規(印刷中), 355 (1999)