2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10555130
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Research Institution | KURUME NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
池田 隆 久留米工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (80222884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大崎 邦倫 久留米工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (40280482)
原 卓伸 久留米工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (50270369)
渡邉 亮 熊本大学, 工学部, 教授 (50040382)
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Keywords | 補聴器 / 電話 / DSP / 単共振 |
Research Abstract |
本研究は、これまで我々が研究をすすめてきた電話用単共振分解型補聴方式を、研究用の中規模システムに基づいて実用化可能な規模の小型リアルタイム装置として実現し、個々の聴覚障害者の聴力特性に合わせた設定が容易にできる実用型電話音声用補聴器として完成することを目的として行われた。半導体技術の急速な進展により、当初27〜40MFLOPS程度の浮動小数点演算速度であった32ビットDSPが、研究継続中も高性能化を続け最終年度では800MFLOPSに達するデバイスが出現する状況になっている。すでに提案されている他の補聴方式に比べ音声からのホルマント抽出、単共振分解を伴うこの方式では、研究用の中規模システムのデバイスで4個を必要としていたが、このシステムから研究への配慮による冗長性を除いた60MFLOPSのDSP2個による専用基板の構築により、容積を約20分の1に小型化することが実証できた。最終的に1DSP化が可能な処理能力を持つDSPも出現していることから、非線形歪みの小さい補聴方式として提案された単共振分解型補聴方式のフィールドテスト後の実用化に大きくはずみがつくことが見込める結果となった。健聴者、難聴者に対する実験室での音声聴取では、一定の残存聴野をこえる難聴者について特に補聴効果が大きいことが明らかになり、また、音声の聴取実験をすすめるなかで、各難聴者に合わせた圧縮特性を合理的かつ容易に決定するための評価プログラムなどをもっと使い易く改良する課題が残っている。 今後の実用化、小型化、装用可能な装置化へすすめる上でフィールドテスト段階の装置開発の点で今回の研究成果が大きいと言える。
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