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1998 Fiscal Year Annual Research Report

プリオンの選択的不活化法の開発

Research Project

Project/Area Number 10556069
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionObihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine

Principal Investigator

品川 森一  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00001537)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 健二  日本製薬, 東京研究所, 所長
古岡 秀文  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (60238665)
石黒 直隆  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00109521)
Keywordsプリオン / 不活化
Research Abstract

本年度は、β-プロピオラクトン、プロピレンオキサイド、グリシドールによるプリオンの抗原性の消失を目安としてスクリーニングを行った。プリオンとして、マウス継代スクレイピー帯広株を使用し、最終濃度1%脳乳剤として不活化試験に供した。各化合物を0.5、1、3、5%に添加して、25℃で各種時間反応させた後、メタノール沈殿を行って化合物を除去し、ウエスタンブロット法により残存抗原性を調べた。
β-プロピオラクトン及びプロピレンオキサイドは、3および5%、12時間の処理で僅かに抗原性の減弱が見られたにすぎなかった。一方、グリシドール1%から明らかに抗原性の消失が見られ、3%および5%で完全に消失した。3つの化合物の内、グリシドールが最も有効と判定されたため、さらにグリシドール処理の時間について検討した。処理時間を5時間まで短縮した場合、1%ではほとんど抗原性に変化はなかったが、3%及び5%でも抗原性の消失が認められた。また処理時間を24時間以上とすると0.5および1%でも有効であった。エチレンオキサイド処理では化合物が付加することによるプリオン蛋白分子量の増加が観察され、プロピレンオキサイドでも同様の現象が観察された。しかし、β-プロピオラクトンでは観察されなかった。グリシドール処理では抗原性消失過程のバンドを検出できなかったため、この変化については結論できなかった。エチレンオキサイド処理によってブリオン蛋白の分解がおきる。グリシドール処理でもおきるか否か検討している。また、感染性の低下についてマウス接種を行って観察している。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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