1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10558094
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
村上 仁士 徳島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50027257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上月 康則 徳島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60225373)
水口 裕之 徳島大学, 工学部, 教授 (00035651)
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Keywords | 底泥 / ナマコ / ポーラスコンクリート / 栄養塩 / 難分解性有機物 / 海水 / 硫化物 / 有効細菌 |
Research Abstract |
(1)マナマコ底泥摂餌機能を活用し,富栄養化した海域の底質改善効果について検討を行った.その結果,底泥中の硫化物,有機物,リンは除去されることが示された.特に硫化物の除去効果は顕著であり,それはマナマコが底泥を摂餌することと底質を攪乱することによる相乗効果によって生じていた.また有機物は摂餌による効果の他に,底質攪乱によって溶存酸素が底質に供給され,好気性分解活性が高められることの効果も大きいことが示された.つまり,他の生物の活性にも影響を与え,底泥中の物質の循環を促しているといえる. (2)多孔質担体であるポーラスコンクリートの空隙をゴカイの生息場として活用し,個体数維持することを試みた.その結果,骨材粒径13-20mm,空隙率30%のポーラスコンクリートがゴカイの生息場として優れていることがわかった.このときの強度は10MPa以上で,実用面でも問題がないことがわかった. (3)混和剤として人工ゼオライトおよぴ高炉スラグ微粉末を使用し,強度や浄化機能を高めたポーラスコンクリートの開発を目的とした.その結果,圧縮強度はゼオライトの混入率20%まで,高炉スラグの混入率50%までは無混入のものより増加した.ゼオライトを混入すると,全リン,全窒素をより除去することができる.高炉スラグを混入すると全リンはより除去でき,ゼオライトを使用すると全窒素も除去できた.ゼオライトとスラグの最適な配合は,強度や浄化機能を考えると前者の混入率は20%,後者は50%であった.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 林正浩,水口裕之,上月康則他: "ポーラスコンクリートの水質浄化機能に及ぼす高炉スラグおよびゼオライトの効果"コンクリート工学年次論文報告集. 21,Vol.,No.1. 253-258 (1999)
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[Publications] H.Mizuguchi,H.Murakami,Y.Kozuki and M.Hayashi: "Effect of Blast-furnace Slag Fine Powder and Artificial Fe-type Zeolote on Water Purification Using Porous Concrete"Proc.of the Second IInternatiomal Conference on Advansed Materials Development and Performance Evaluation and Application. 2. 529-533 (1999)
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[Publications] 久米太,水口裕之,林正浩,上月康則: "水質浄化機能性ポーラスコンクリート-ゼオライトおよび高炉スラグの効果-"土木学会四国支部第5回技術研究発表会講演概要集. 5. 346-347 (1999)
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[Publications] 高岡善樹,水口裕之,林正浩,上月康則: "水質浄化機能性ポーラスコンクリート-生物の生息性に及ぼす空隙特性の影響-"土木学会四国支部第5回技術研究発表会講演概要集. 5. 348-349 (1999)
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[Publications] 村上仁士,上月康則,鎌倉浩二,他: "ナマコを活用した底質改善効果の定量化に関する検討"海岸工学論文集. 46. 1226-1230 (1999)
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[Publications] 上月康則,村上仁士,岩村俊平,他: "堆積物捕食生物ゴカイの個体数維持に有効な多孔質担体の特性"土木学会四国支部第5回技術研究発表会講演概要集. 5. 348-349 (1999)