1998 Fiscal Year Annual Research Report
情報化が児童生徒の学校ストレスと学校適応に与える影響に関する研究
Project/Area Number |
10610116
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
古川 雅文 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (80153518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 仁 滋賀大学, 教育学部附属教育実践研究指導センター, 講師 (50263166)
小泉 令三 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (90195644)
夏野 良司 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10198369)
浅川 潔司 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (00136029)
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Keywords | 学校適応 / 学校ストレス / コンピュータ / 情報化 |
Research Abstract |
本研究は,コンピュータを利用した授業が児童生徒の学校ストレスや適応感に与える影響を検討することを目的としたものである。 本年度は,研究計画に従い,今後の研究において必要となる,コンピュータを利用した授業に対する児童生徒の態度を測定する尺度を開発した。 そのため,小学校3〜6年生,中学校1〜3年生の各学年約40名,計約240名を調査対象として,コンピュータを用いた授業等の教育について,感じていることを自由記述で書かせ,態度尺度の項目作成のための基礎資料を収集した。自由記述の項目は,コンピュータを使った授業について, 「楽しかったこと」 「興味を引かれたこと」 「よくわかったこと」 「わからなかったこと」 「いやだと感じたこと」等であった。それらを整理し,先行研究で使用されたいくつかの類似の尺度の項目を合わせ,KJ法を援用して分類,精選して,児童・生徒用コンピュータ態度尺度を開発した。 今後,この尺度を用いて,児童生徒のコンピュータへの態度と学校ストレスや学校適応との関係を検討し,コンピュータを使った授業がどのようなストレスや,不適応を生み出しているのか,また,逆に適応を高めるような働きがあるのかを解明する。さらに,高ストレスや不適応を引き起こす原因として,コンピュータを使った授業と個々の児童の心理的特性との関係を明らかにしていく予定である。
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