1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10610183
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
片瀬 一男 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30161061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木谷 忍 東北大学, 農学部, 助教授 (20169866)
古賀 正義 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (90178244)
秋永 雄一 東北大学, 教育学部, 助教授 (90212430)
水島 和則 東北大学, 教育学部, 助手 (00219627)
木村 邦博 東北大学, 文学部, 助教授 (80202042)
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Keywords | 学習意識 / 規範意識 / メディア接触 / 性別役割意識 / 文化活動 |
Research Abstract |
1.「教育と社会に対する高校生の意識:第4次調査」の実施 本年度は、当初の計画通り、仙台圏の高校を対象として、「教育と社会に対する高校生の意識:第4次調査」を実施した。この調査は、1987年度の第1次調査以来、宮城県の高校を対象に行われてきた継続調査である。今回の調査においては、従来からの継続質問項目に加えて、(1)高校生の学習意識、(2)規範意識および(3)メディア接触と対人関係を新たな質問項目に加えた。7月から8月にかけて、仙台圏の12の高校に調査依頼を行い、了承の得られた11の高校の2年生とその父母1444組を対象に、11月から12月にかけて調査を実施した。有効回収数は、高校生1259名(回収率89.4%)、父親933名(同66.1%)、母親1098名(同77.9%)であった。回収された調査票はただちにエディティング作業の上、データ入力を行った。 2.「教育と社会に対する高校生の意識:第4次調査」速報の作成 得られたデータをもとに基礎集計を行い、調査校および対象者に配布するための速報(第1次報告書)を作成した。この速報において公表した主要な知見は、(1)学習意識には世代差・性差が見られるとともに、高校生においては学習の過程よりも結果が重視されていること、(2)文化活動にも世代差がみられ、高校生においては大衆的な文化活動が、また親世代においては正統的な文化活動が選好されていること、(3)父親に比べると母親や高校生では社会に対する公平感・満足感とも低いこと、(4)前回調査に比べて高校生・両親とも高学歴志向が強くなっていること、(5)性別役割意識に関しては、前回調査と比較して否定的な意見が増大したものの、依然として性差がみられること、などである。
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