2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10610444
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鹿島 英一 九州大学, 留学生センター, 教授 (20253700)
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Keywords | 文字 / 漢字圏 / 字形 |
Research Abstract |
基本的には、前年度を継ぎ、曾て漢字圏の周辺に分布していて今では死滅した疑似漢字の研究資料のリストを作成して、収集・整理を行なうとともに、既に収集・整理した資料を基に具体的な分析作業に入った。また、公式に復活した韓国の漢字を台湾の漢字などと比較検討することを軸として、漢字圏である東アジア地域での繁体字の現時点での状況について考察した。 1.漢字圏の疑似漢字文字である西夏文字、契丹文字、女真文字、字喃などの内、特に西夏文字の文献の収集作業を、中国の寧夏回族自治区にある曾ての西夏国の中心地方を直接訪れて、更に進めた。また、パソコンの外字用ソフトを使って西夏文字のフォントを作る作業を開始した。また、字喃のフォント資料の入手を開始した。 2.文字集合と共通字形率の関係という観点から日本、中国、台湾、韓国の漢字の文字単位集合の関係の検討に入っており、その一部として東南アジア各地の華人居住地域を含む繁体字の現状について考察した。また、漢字以外の諸文字の集合との関連性の追求を始めた。
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Research Products
(1 results)