1999 Fiscal Year Annual Research Report
モトゥナ語の口承文学資料集と辞書編簒のための基礎的研究
Project/Area Number |
10610525
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
大西 正幸 名桜大学, 国際学部, 教授 (10299711)
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Keywords | モトゥナ語 / ブーゲンビル島 / パプア系諸言語 / 口承文学資料 / 語彙資料 / テキスト資料 |
Research Abstract |
平成11年度研究計画では、Douglas Oliver教授収集になるブーゲンビル島のパプア系諸言語資料の内、モトゥナ語の語彙カード資料の整理・コンピュータ入力を行った。またモトゥナ語口承文学資料の整理と、その一部の書写・分析・入力も行った。 1.語彙カードは、オリジナルと、それを後に整理したものの2組がある。私と沖縄在の研究協力者により、2組とも、5月初頭よりコピー・整理をはじめる。語数2298。 2.5月から6月にかけて、Oliver教授収集のモトゥナ語テキストおよび関連資料を、私と沖縄在の研究協力者とで整理。 3.同じく5月から6月にかけて、私自身収集になるモトゥナ語語彙資料の、私と沖縄在の研究協力者による入力。 4.5月に、整理のすんだOliver教授の語彙カード資料を断続的に東京在の研究協力者に送り、入力を開始させる。 5.7月初頭、東京にて研究協力者との打合わせ。入力済みの語彙データのチェックと、今後の方針の決定。 6.研究協力者が、電子メールや電話での指示に従い、入力を続行。12月に語彙カード資料すべての入力を終える。 7.8月〜9月のオーストラリア出張(名桜大学の研究旅費による)の際、Oliver教授の整理ずみのテキスト資料をもとに、私がキャンベラ在のモトゥナ語話者の助けを借りながら書写と文法分析をはじめる。最初の13話の書写・分析を終える。 8.同じく8月〜9月のオーストラリア出張の際、すでに分析済みの私自身が採集したモトゥナ語テキスト資料を、キャンベラの研究者の助けを借りてデータベースソフトShoeboxに入力する作業をはじめる。2話入力。 (なお、12月〜1月のオーストラリア出張の際、モトゥナ語話者の手助けで、書写と分析を続行、更に45話の書写・分析を終えるが、これは特別領域研究A「環太平洋の消滅の危機に瀕する言語にかんする緊急調査研究」の成果の一部となる。) 平成12年度は、入力ずみのOliver教授の語彙資料の最終チェックを行う。また、すでに分析済みの私自身が採集したテキスト資料の入力を続行する。13年2月〜3月、その成果をANUでのセミナーで発表、レヴューを受ける予定である。
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