1998 Fiscal Year Annual Research Report
日本における生命観から見た性愛観:その学際的・通史的研究
Project/Area Number |
10610538
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (60179207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 章一 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (40135603)
早川 聞多 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (10208605)
小松 和彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90111781)
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Keywords | 生命(観) / 性(意識) / ジェンダー / 思想史 / 風俗史 / 芸術史 / 社会史 |
Research Abstract |
本研究は日本人の生命観をさぐる国際的・学際的・総合的研究の第1部の宗教意識(研究代表者・山折哲雄)にひきつづき、第2部をなすものであり、生命観全体の研究の継続と性意識の研究を相互補完的に進行させている。小松和彦(分担者)は死や他界との関係全般から性意識に着手し、性意識あるいはジェンダー研究に関して、今日、徳川期のいわゆる春本類が示す独自性に国際的な関心が集まりつつあるが、早川聞多(分担者)が、これまで未開拓の言葉と絵画の関係に着手して確実な成果をあげつつある。井上章一(分担者)は明治期以降の風俗史における性意識をひきつづき研究し、鈴木貞美(代表者)は総括の観点と、今年度は日露戦争後の徳川文化のリヴァイバル現象が性意識の変容とのかかわりを文献資料から調査、研究した。それぞれの成果の報告会を4回開き、互いの問題点と関連性を検討した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 鈴木貞美: "「いやな感じ」、もしくは高見順における生命主義" アーガマ. 秋号. 84-97 (1998)
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[Publications] SUZUKI,Sadami: "“Eroticism,Grotesquerie,and Nonsense in Taisho Japan:Tanizaki's Response to Modern and Contemporary Culture".A TANIZAKI FEAST:The International in Venice." Center for Japanese Studies,The University of Mishigan.41-53 (1998)
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[Publications] 早川聞多: "見立というセンス" 淡交別冊. 26号. 4-5 (1998)
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[Publications] 小松和彦: "岩波書店" 「死」 中村雄二郎との共著, (1999)
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[Publications] 早川聞多: "河出書房新社" 浮世絵春画と男色, (1998)