2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10620029
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
木棚 照一 早稲田大学, 法学部, 教授 (90066697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣江 健司 桐蔭横浜大学, 法学部, 教授 (90143354)
江泉 芳信 青山学院大学, 法学部, 教授(学生部長) (50103601)
矢澤 昇治 専修大学, 法学部, 教授 (00128323)
芳賀 雅顕 明治大学, 法学部, 専任講師 (30287875)
根本 洋一 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (60198570)
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Keywords | ドイツ型の鏡像理論 / 直接管轄と間接管轄 / 独占禁止法と国際私法 / 有害廃棄物の越境移動 / バーゼル条約 / 電子商取引課税 / ドメインネーム / 国際的名誉毀損 |
Research Abstract |
本年度は,3年間の研究計画の最後の年であり,これまで研究成果を報告していないメンバーや補充報告が要求される部分についての報告を中心に研究会を組み立てることにした。 本年度の最初の研究会(4月22日)では、芳賀研究分担者から「外国判決承認要件としての国際裁判管轄」と題して,間接管轄の基準を厳格に直接管轄と同一とするドイツ型の鏡像理論と直接管轄より広く認めるカナダ・ケペック州民法3164条以下の緩やかな鏡像理論があり、アメリカ合衆国でも厳格な鏡像理論に批判的な見解があることを明らかにされたうえで,日本法の解釈として、主として直接管轄と間接管轄の機能的相違に着目され,緩やかな鏡像理論を採るべきことを明らかにされた。6月24日の研究会では,根本研究分担者から,「独占禁止法と国際私法」の法国のうち,キーポイントになる二つの判例すなわちMannington Mills,Inc.事件判決(1979)とTimberlane事件判決(1976)を対比し,どのような展開があるかを検討し,討論した。7月22日と10月1日の2回にわたり,江泉研究分担者から、国際法学会の報告の予備報告として「電子商取引課税」、「ドメインネーム」の問題をそれぞれインターネット発展の過程で生じたセルフ・ガバナンス(自己統治)の発想が妥当するかどうかを検討する報告を頂き,討論した。11月25日には,矢澤研究分担者から「バーゼル条約20条のもとでの紛争解決メカニズム」の現状と問題点につき有害廃棄物の越境移動に関する国際的取り組み歴史的に遡る中で検討する報告を頂き,討論した。12月16日には,芳賀研究分担者から「国際的名誉毀損と外国判決承認」の問題を,2001年1月27日には,伊藤研究補助者から「サイバースペースにおける名誉毀損」の問題を報告して頂き,現代的な国境を越えた名誉毀損の問題を,実質法,抵触法,外国判決の承認の各局面で現状の問題点を検討した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 木棚照一: "被告の日本国内における行為に対し,アメリカ特許に基づいて差止・廃棄請求および損害賠償請求をした事例"AIPPI. 45巻5号. 27-34 (2000)
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[Publications] 木棚照一: "商標権の差止請求訴訟における真正商品の並行輸入の抗弁が認められなかった事例"判例時報. 1709号. 223-226 (2000)
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[Publications] 木棚照一: "米国特許権に基づく、被告の日本国内における米国特許の積極的教唆・寄与侵害行為に対する差止・廃棄請求および損害賠償の許否"判例時報. 1712号. 219-225 (2000)
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[Publications] 矢澤昇治: "バーゼル条約の紛争解決メカニズムについて-環境上健全な管理に関するバーゼル宣言-"専修大学法学研究所紀要『民事法の諸問題』. 26号. 149-189
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[Publications] 矢澤昇治: "有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分から生ずる損害に関する責任及び賠償に関するバーゼル議定書"専修法学論集. 79号. 37-54
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[Publications] 矢澤昇治: "バーゼル損害賠償責任議定書の採択後の動向-特に、条約遵守メカニズムについて-"専修法学論集. 81号. 81-94