2000 Fiscal Year Annual Research Report
日本多国籍企業のグローバル統合メカニズムに関する研究
Project/Area Number |
10630106
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
板垣 博 武蔵大学, 経済学部, 教授 (20125884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曹 斗燮 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (20262834)
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Keywords | 多国籍企業 / 地域本社 / 海外事業部 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本の代表的な多国籍企業を対象に、その国際事業の統括組織の構造と機能を主としてインタビュー調査を通じて明らかにすることにある。今年度は、シャープ本社および同社八尾工場、三菱自動車工業購買本部およびその系列下にある部品サプライヤー、日本テキサスインストルメント、新日本製鉄所、などを対象としたインタビュー調査を行った。現在、日本企業の部品調達関係に大きな変が生じつつあり、それは単なる部品調達の問題にとどまらず、世界的な調達ネットワークの形成を通じてグローバル統括システム自体にも大きな影響を与えることが予想される。変化の第1は、IT技術の発展によるインターネット調達の役割が大きくなってきたことである。インターネット調達の利用により、取引相手、系列関係、調達コスト、納期、生産管理などがグローバルシステムの中でどう変化しつつあるのか、それをシャープ本社および八尾工場でのインタビューによって確認した。シャープの八尾工場を対象としたのは、この面で最も先進的な革新を実践している工場だからである。第2は、外資の参入により従来の系列関係に大きな変化が起こりつつある点である。その実態を調査するために、ダイムラー・クライスラーの傘下に入った三菱自動車工業およびその系列部品サプライヤーにおけるインタビューを行った。製品開発やIT技術の進歩が、本社と海外生産拠点との間の関係にどのようなインパクトを与えているかを調査したのが、日本テキサスインストルメントにおけるインタビューである。アメリカ系企業を対象とすることによって、日本企業の特徴を浮き彫りにしたかったからである。新日鐵では、進行しつつあるグローバルな戦略的提携関係と生産現場がどのように関係しているかを調査した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 板垣博: 国際金融情報センター海外投資の我が国における今日的意義と政策支援の必要性,日本経済の環境変化と対外直接投資の意義.. (予定). (2001)
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[Publications] 板垣博: 高橋,林,日高 経営管理方式の国際移転,アメリカ・東アジア・イギリスにおけるハイブリッド工場. 中央大学出版部. 137-156 (2000)
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[Publications] Hiroshi Itagaki: "Japanese MNEs"Encyclopedia of Japanese Business and Management. Routledge(予定). (2001)