1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10640239
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
中島 紀 国立天文台, 光学赤外線天文学観測システム研究系, 助手 (20300709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川良 公明 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (50292834)
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Keywords | 褐色矮星 / 赤外線 |
Research Abstract |
本年度の研究は、褐色矮星を中心に展開している。 一つには、昨年度に引き続いて分子雲中の若い褐色矮星を探索した。褐色矮星は、星と同じに、単独天体としても、主星の伴星としても、もう若い褐色矮星は珍しい存在ではなくなってきている(Itoh et al. 1999, Nakajima et al. 2000)。 二つ目は、冷たい褐色矮星、SDSS 1624+00のスバルを用いた時間分解した分光である(Nakajima et al. 2000)。星と惑星の中間的存在褐色矮星にお天気があるのかというのは、惑星気象学の存在を思えば自然な問いである。また、大気の物理条件からも、雲ができたり雨が降ったりしてもおかしくないと考えられている。褐色矮星気象学のためには、褐色矮星のスペクトルの時間変動を調べなくてはならない。それには、短時間で質の高いスペクトルを取るために望遠鏡の集光力が必要である。この問題はスバルが解決した。また大気中の水蒸気量の変動をキャンセルしなくてはならないが、これは、参照星を同時観測することで解決した。こうして、1.05ミクロンと1.8ミクロンの間のスペクトルを10分程度の時間分解能で80分間求めた。 結果は、僅かではあるが、有意な変動がみつかった。スペクトルが部分的に変動するのである。水蒸気かもしれないが、確認はとれていない。変動の正体の解明は今後の観測によってなされていくであろう。褐色矮星気象学はまだ始まったばかりである。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Itoh, Tamura, Nakajima: "A near-infrared search for companions around very low-luminosity YSOs in Taurus"Astronomical Journal. 117. 1471-1484 (1999)
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[Publications] Nakajima: "Future studies of brown dwarfs from space"Advances in Space Reserch. 25. 2225-2232 (2000)
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[Publications] Nakajima et al.: "A near-infrared imaging survey of the Lupus 3 dark cloud : a modest cluster of low-mass PMS stars"Astronomical Journal. 119. 873-881 (2000)
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[Publications] Nakajima et al.: "Near-infrared spectroscopy of the cool brown dwarf, SDSS 1624+00"Publ. Astron. Soc. Japan. 52. 87-92 (2000)
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[Publications] Murayama & Kawara et al.: "New near-infrared spectroscopy of the high-redshift quasar B1422+231 at z=3.62"Astronomical Journal. 117. 1645-1650 (1999)
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[Publications] Mouri, Kawara, Taniguchi: "Excitation Mechanism of Near-Infrared [FE II] Emission in Seyfert and Starburst Galaxies"Astronomical Journal. 528. 186-200 (2000)