2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10640239
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Research Institution | National Astronomical Observatory |
Principal Investigator |
中島 紀 国立天文台, 光学赤外線天文学観測システム研究系, 助手 (20300709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川良 公明 東京大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50292834)
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Research Abstract |
最終年度の今年度は、本研究がカバーする領域を広げるために用いられた。主な研究成果は、近赤外ディープサーベイの星状天体の解釈及びスペースイメージング赤外干渉計の感度の計算である。 狭い領域のディープサーベイは、限界等級を深くしていったときどのような宇宙が見えてくるかを知る目的で、広域サーベイと相補的な役割を持つ。また、そこからスターカウントモデルを構築することで、サーベイ一般がどのような数の星や褐色矮星を見つける可能性を持つのかを予言することができる。我々が構築したスターカウントモデルは、UKIRT Wide Field Surveyの褐色矮星検出効率を予想し、Next Generation Space Telescopeがみる究極の銀河系の姿を描きだした。 サーベイにより検出された天体を高い空間分解能でフォローアップするための究極の装置は、スペース干渉計である。また遠赤外線においてコンフュージョンをさけてディープサーベイを行い銀河カウントを行えるのも、スペース干渉計である。まず我々は、スペース干渉計の感度の公式を導いた。そしてその公式を現在計画されているTerrestrial Planet FinderやDarwinに応用した。そして、冷やさない干渉計が冷やした望遠鏡よりも感度が良いこと、冷やした干渉計は、宇宙論的に意味のある観測が可能であることを見いだした。 今年度は、先年度から継続されている褐色矮星研究と合わせて、研究報告書を作成した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] B.R.Oppenheimer,Nakajima T. et al.: "Coronagraphic Survey for Companions of Staro within 8pc"to appear in Astron,J.. (2001)
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[Publications] Nakajima T.& Matsuhara H.: "Sensitivity of an Imaging Space Infrared Interferometer"Applied Optics. 40. 514-526 (2001)
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[Publications] Nakajima T. et al: "Infrared Star Count Models and Their Application to the Subaru Deep Field"Astron,J.. 120. 2488-2495 (2000)
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[Publications] Nakajima T.: "Future Studies of Brown Dwarfs from Space"Advances in Space Research. 25. 2225-2232 (2000)
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[Publications] Nakajima Y,Tamura M,Oasa Y,& Nakajima T.: "A Near-Infrared Imaging Survey of the Lupus 3 Dark Cloud : A Modest Cluster of Low Mass Pre-Main-Sequence Stars"Astron.J.. 119. 873-881 (2000)