1998 Fiscal Year Annual Research Report
木星デカメートル波電波源の高精度位置測定に関する研究
Project/Area Number |
10640432
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Research Institution | Kochi National College of Technology |
Principal Investigator |
今井 一雅 高知工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (20132657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 毅彦 東京理科大学, 計算科学フロンティア研究センター, 講師 (10297632)
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Keywords | 木星 / 電波放射 / デカメートル波 / 磁気圏 |
Research Abstract |
木星電波源から放射された電波(デカメートル波)が、衛星イオの軌道近くを貫く木星の磁力線に沿ってあたかもスダレのように分布するプラズマのスクリーンにより変調を受ける伝搬現象(モジュレーション・レーン)を利用して、木星電波源の高精度位置測定をするのが本研究の目的である。 本年度は、研究代表者の今井が、広帯域で観測された木星電波のダイナミックスペクトラムを解析し、その中に見られるモジュレーション・レーンの抽出を行った。特に、レーンの曲がり具合は、木星の磁力線と電波源の位置関係と密接に関係していることから、これを精密に測定して、従来にない高い精度で電波源の位置情報の収集を行った。また、フロリダ大学から提供された惑星探査機ボイジャーの木星電波のダイナミック・スペクトラムの特定の特徴を、モジュレーション・レーンで得られた固定放射角モデルでシミュレーションすることにより説明できることがわかった。これは、今まで説明できなかった木星電波のダイナミックスペクトラムの特徴の一つを解明できたということで、非常に重要な研究成果であると考えている。 また、研究分担者の佐藤は、NASAのIRTF 3m赤外線望遠鏡により観測された木星オーロラ観測データの解析を行い、その結果をもとにNASAのコナニー博士とともに、木星の新しい磁場モデルをJGRに発表した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 今井一雅: "木星デカメートル波Io-B電波源の精密位置測定" 地球惑星科学関連学会1998年合同大会予稿集. 181 (1998)
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[Publications] 今井一雅,F.Reyes,T.D.Carr: "木星デカメートル波Io-B電波源の固定ビーム角について" 第104回地球電磁気・地球惑星圏学会講演予稿集. C21-06 (1998)
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[Publications] J.E.P.Connerney,M.H.Acuna,N.F.Ness,and T.Satoh: "New models of Jupiter's magnetic field constrained by the to flux tube footprint" Journal of Geophysical Research. 103. 11929-11939 (1998)