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1998 Fiscal Year Annual Research Report

カエル皮膚における塩感受性上皮細胞の形態学的同定

Research Project

Project/Area Number 10640656
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

長井 孝紀  帝京大学, 医学部, 講師 (50130026)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹内 浩昭  静岡大学, 理学部, 講師 (90216854)
小山 洋道  横浜市立大学, 看護短期大学部, 助教授 (00170407)
Keywordsカエル / 皮膚上皮 / 化学受容 / ナトリウムチャネル / アミロライド / 蛍光色素 / 電子顕微鏡 / 抗体
Research Abstract

乾燥地に分布するヒキガエルは腹部皮膚の化学受容作用を利用して食塩水などの高張液を検出していることを、われわれは行動および生理学実験により明らかにしている。本研究計画はこの皮膚での化学受容器の存在を形態学的に明らかにしようとした。
1。皮膚の化学感受性:麻酔下で、ヒキガエル(Bufo alvarius)の脊髄神経の活動を電気生理学の手法で記録し、腹部皮膚を食塩水(200-500mM)で化学刺激すると、持続性の応答を示し、これはアミロライドによって20-30%抑制された。化学感受性を示す皮膚の領域を同定し、神経とともにホルマリン固定し、形態学検索に提供した。
2。蛍光色素による化学受容細胞の同定:蛍光色素diIを脊髄神経に投与すると、上皮細胞の一群が蛍光で標識された。これを共焦点レーザー顕微鏡で観察。標識された細胞は主として皮膚上皮の最下層(胚芽層)に分布し、表層に位置するものは一例もなかった。さらに、DAB存在下での光化学反応を利用し、細胞の蛍光を変換、電子顕微鏡観察した結果、この細胞はすくなくとも機械受容性のメルケル細胞ではないことが判明。さらに細胞の特徴を明らかにし、また神経との接合部位を明らかにするための定量的実験が進行中である。
3。上皮性Na^+チャネル抗体による、刺激受容部位の同定:米国研究者により提供される抗体は、Xenopusの腎組織のアミロライド感受性Na^+チャネルに対する抗体なので、この特異性を、このチャネルの存在が知られている腎臓細尿管、舌上皮をカエルとサンショウウオで検討したところ、チャネルの存在部位が標識された。最終目的のヒキガエル腹部皮膚では、確実な陽性反応はまだ観察されていない。実験条件を検討中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Nagai,T.,Koyama,H.,Hoff,K.vS.,and Hillyard.,S.D.: "Desert toads discriminate salt taste with chemosensory function of the ventral skin." Journal of Comparative Neurology. in press (1999)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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