1998 Fiscal Year Annual Research Report
材料表面層の機械的特性の傾斜化による疲労抵抗機能の改善
Project/Area Number |
10650093
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
兼城 英夫 琉球大学, 工学部, 教授 (40045000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
屋富租 健樹 琉球大学, 工学部, 教授 (10045023)
眞喜志 隆 琉球大学, 工学部, 助教授 (60219300)
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Keywords | 塩浴窒化 / イオン窒化 / 疲労特性 / 転位組織 / 接触疲労き裂 / 窒化ローラ / 表面改質 |
Research Abstract |
1. 窒化処理した一般構造用圧延鋼SS400の疲労特性について転位組織的観察に基づいて研究を行った結果,最表層の化合物層には単位組織は全く形成されず,その下の拡散層では転位運動が抑制されることが分った。 2. 窒化により表面硬化されたローラは,無処理ローラに比べて,接触疲労寿命が著しく延びるが,その原因は,表面の化合物層内に疲労き裂が停留するためであることが明らかになった。 3. イオン窒化した低炭素鋼S15CKでは,最表面の鉄窒化物を除去してもその疲労強度は変わらないこと,および疲労き裂は鉄窒化物と基材の境界部に沿って発生することが分った。
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