1998 Fiscal Year Annual Research Report
時間依存性を考慮した鉄筋とコンクリートの付着モデルの構築
Project/Area Number |
10650455
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
島 弘 高知工科大学, 工学部, 教授 (00196461)
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Keywords | コンクリート / 異形鉄筋 / 付着応力-すべり関係 / 付着クリープ |
Research Abstract |
鉄筋とコンクリートの付着構成則は,付着応力-すべり関係で表され,今までにいくらかの付着構成式が提案されている。しかし,既往の研究から時間の経過とともに付着力が低下することが報告されているにもかかわらず,時間の影響を考慮したものはないのが現状である.本研究の目的は,持続荷重下において付着構成則に及ぼす時間の影響を明らかにし,それを考慮した付着構成式を定式化することである. 鉄筋とコンクリートの付着挙動は,鉄筋のふし前面のコンクリートの高応力下における支圧力と変形の関係に依るものである。このときのふし前面のコンクリートは極めて大きな支圧応力を受ける状態となる.さらに,この支圧力は3軸応力状態を考慮しなければならない.したがって,精度の良い付着クリープモデルを定式化するためには,3軸応力状態の高応力下におけるコンクリートのクリープ特性を知ることが必要となる。本研究では,鉄筋のふし前面のコンクリートの応力状態を3軸状態において再現し,高応力の持続荷重下における変形の時間依存性を測定することが実験上の特色である. そこで,動的材料試験機を用いて高応力下におけるコンクリートの時間依存性試験を行った.3軸状態にするために,油圧ジャッキを新規に作製した載荷フレームに組み込んで用いた。実験条件は,コンクリート強度,持続荷重の大きさ,側圧の大きさを変えるものとした。データ計測には,動的データロガーとロードセル,高精度変位計を用いた。
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