2000 Fiscal Year Annual Research Report
換気・空調による室内空気汚染質の制御方法に関する研究
Project/Area Number |
10650586
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
松本 博 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (90125659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 一伸 豊橋技術科学大学, 工学部, 教務職員 (30262968)
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Keywords | 室内空気質 / 吸着・脱着 / チャンバー実験 / 汚染質排除効率 / 数値シミュレーション / Langmuirモデル |
Research Abstract |
建材の吸着・脱着特性データを収集することを目的として,Langmuirモデルに含まれる吸着率および脱着率の同定手法によるパラメータの推定法を用いて様々な建材(吸湿性タイル,畳表,ビニルシート,カーペット,コルク,ゼオライト)についてその値を調べた。その結果,吸湿性タイルおよびゼオライトは他の建材に比べ比較的高い吸着率1.1〜1.2(m/h)を示し,畳表は高い脱着率0.8(1/h)を示した。また,吸着率と脱着率は共に温度依存性をもち,吸着率と脱着率の比は温度の上昇と反比例する特性をもつことが分かった。これらの特性値は,今後室内VOC濃度の予測など様々な分野での利用が考えられる。 次に,建材の吸・脱着特性を利用した室内空気汚染物質の除去装置への応用についてのシミュレーションを行った。この装置の原理は,高吸着性材料,ファンおよびダンパーで構成されたユニットを基本システムとし,吸着モードにより室内空気を循環してVOCを建材に吸着した後,脱着モードにおいて外気のフラッシングにより汚染質を室外に放出するというものである。従って,ユニットを並列で使うことにより連続運転も可能である。この装置の性能を調べるために,Langmuirモデルを用いたシミュレーションによりシステムの基本的な特性および有効はを確認し,さらにハイブリッド換気システムとの併用運転によりVOCの効果的な排出の可能性を明らかにした。 またCFDによる換気効率算出のベンチマークテストを行うために,汎用的なCFDソフトに建材等からの汚染質発生・吸着・脱着モデルの境界条件の組み込む方法を検討し,このプログラムの精度の検証と共に汚染質排除効率の算出方法について検討した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 松本博: "建材からの汚染質発生を考慮した室内空気質の予測法に関する研究その5 Langmuirモデルの特性パラメータの推定"日本建築学会大会学術講演梗概集. 891-892 (2000)
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[Publications] 松本博,加藤雅之: "建材の吸・脱着効果を利用した室内空気質の制御に関する研究"空気調和・衛生工学会中部支部学術研究発表論文集. 第2号. (2001)