1999 Fiscal Year Annual Research Report
高等学校における教育多様化のための施設・設備の改革とモデル開発に関する研究-教科学習と学校生活の観点から-
Project/Area Number |
10650620
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 勝己 武蔵工業大学, 工学部, 講師 (30200611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
屋敷 和佳 国立教育研究所, 教育政策部, 室長 (70150026)
谷口 汎邦 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (40016332)
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Keywords | 教育施設 / 高等学校 / 総合学科 / 単位制高校 |
Research Abstract |
総合選択制高校、総合学科、単位制高校などの新しいタイプの高校に注目し、その施設・整備計画を策定する上での有効な指針を得ることを目的としている。昨年度において、新しいタイプの高校について施設・設備の整備状況の全国的な全体像を捉えることができたが、今年度はさらに新しい室・スペースを有する高校施設を選定し、その物的特性、利用状況、問題点などについて調査、分析を行った。具体的には以下の通りである。 1.新しい室・スペースを有する高等学校の物的特性の把握 昨年度の調査結果を基に、教科教室、ホームベース、メディアセンターなどの新しい室・スペースを整備している事例を抽出し、資料収集、現地調査により各スペースの規模、配置、形状、設備などの物的特性を把握した。また、課程、学級数、設置年などの高校の属性との関係を明らかにした。 2.新しい室・スペースの利用状況と課題 教科教室、ホームベース、メディアセンターについて、利用状況、利点・問題点などについての調査を行い、現状での課題を明らかにすることができた。新たな室・スペースを設置したことによる問題点は少ないが、計画意図通りに使いこなされておらず、規模拡大のコストに見合う効果は必ずしも十分にあげられていない高校が多い。また、教員側の要望も取り入れられておらず、高校教育の変化に対応していない点もみられた。今後は現実のカリキュラムの変化などのソフト面の検討や教員の要望に基づいて計画を進めることのできる計画プロセスの確立が重要であることが示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 駒村 衣美、山口勝己、谷口汎邦: "総合選択制高等学校における施設の整備特性"日本建築学会大会学術講演梗概集(E-1). 241-242 (1999)
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[Publications] 渋谷 篤、山口勝己、谷口汎邦、屋敷和佳: "新しいタイプの高校におけるホームルーム教室の利用実態-新しいタイプの高校施設の利用状況と評価に関する研究 その1-"日本建築学会大会学術講演梗概集(E-1). 247-248 (1999)
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[Publications] 山口勝己、谷口汎邦、屋敷和佳、渋谷 篤: "新しいタイプの高校における教室等の整備状況と評価-新しいタイプの高校施設の利用状況と評価に関する研究 その2-"249-250 (1999)