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2000 Fiscal Year Annual Research Report

生籾の減圧乾燥における胴割れ発生

Research Project

Project/Area Number 10660238
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

戸次 英二  弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (30003429)

Keywords減圧乾燥 / 籾 / 玄米 / 乾燥速度 / 表面割れ / 真空解除
Research Abstract

1.真空容器内の温度と相対湿度の確認実験
初めに、小形の温・湿度記録計のみを挿入した真空容器を恒温恒湿器内に収め、その温度を25、35、45℃と湿度を60%の一定にして、圧力5、40、75、95kPaの下で容器内の温・湿度経過を記録した。その温度は周囲の設定温度にすぐ接近し、その後ほぼ一定に経過したが、湿度はほぼ安定するまでに8h程度を要した。真空ポンプのon-offによる湿度変動は5kPaで見られたが、40〜95kPaでは明確でなかった。次に、高水分籾を挿入した圧力5kPa下で、25℃では湿度78%付近に平衡して24hを経過しても水分が21%水準にとどまった。35℃では18hで水分15%へ、また45℃では湿度55%以下で経過して5hで水分15%へ達した。同水分の玄米では水分15%に到達するまでさらに短縮された。
2.籾と玄米の減圧乾燥実験
前年度までの玄米の減圧乾燥で、容器内の減圧中には穀粒表面に割れは見られないが、常圧へ戻すさいに数秒間で起生して来るのが観察された。本年度はこの特徴的な表面割れに焦点を絞り、容器周囲の湿度を60%の一定に、温度を25、35、45℃、圧力を5、40、75、95kPaにそれぞれ組み合わせて実験区を構成し、胴割れ抵抗性の強いコシヒカリを供試して行った。その結果、表面割れは籾について25℃で0.3%、35℃で3.4%、45℃で5.9%、玄米については25℃で0.5%、35℃で6.2%、45℃で10.9%となり、前年度までと比較して低い発生率となった。この主な理由は、前年度まで使用した遠心式籾摺機による生籾からの機械脱ぷを止めて手剥きに変えたことにある。表面割れ率の水準が低かったことから、設定した真空解除時間の瞬間的(instantly)と10、30、100分による差はなくなった。籾の状態でも表面割れは若干発生するが、損傷は軽微であるから、搗精時の砕粒への発展にはつながらないと見られる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Regalado,M.J.C.: "Comparison of Fissure Occurrence in Vacuum Drying of Indica and Japonica Brown Rice, Proc.of ASAE Annual International Meeting, 2000 (CD-ROM, Paper No.006017)"American Society of Agricultural Engineers (ASAE.米国農業工学会). 10 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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