2000 Fiscal Year Annual Research Report
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10660258
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
大谷 元 信州大学, 農学部, 教授 (30109201)
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Keywords | 牛乳カゼイン / カゼインホスホペプチド / 免疫調節 / サイトカイン生産調節 / 腸管IgA応答 / 経口投与試験 / 細胞培養 / 機能性食品事材 |
Research Abstract |
(1) 各種合成ペプチドを用いることにより,カゼインホスホペプチドがマイトージェン活性,リンパ球増殖促進活性およびlgA生産促進活性を発現するためには,SerP-X-SerPという構造が必要であり,遊離のホスホセリンやSerP-SerPにはそれら免疫促進活性はないことを明らかにした。(平成13年3月開催日本畜産学会第98回大会で発表予定) (2)妊娠豚に市販のカゼインホスホペプチド標品を添加した飼料を与えると分娩後の初乳中のlgAレベルとlgGレベルがカゼインホスホペプチド無添加の場合よりも高くなることを示した。(平成13年3月開催日本畜産学会第98回大会で発表予定) (3)市販の各種ヨーグルトのトリプシン消化においても,非殺菌牛乳の場合と同様にカゼインホスホペプチドが遊離し,それらカゼインホスホペプチドにもマウス脾臓細胞に対してマイトージェン活性やリンパ球増殖促進活性があることを示した。(平成13年3月開催日本畜産学会第98回大会で発表予定) (4)市販のカゼインホスホペプチド標品をマウスの飼料に添加して与えると,LPSに対する腸管lgAレベルがカゼインホスホペプチド無添加の場合よりも上がることを示した。(平成13年3月開催日本農芸化学会2001年度大会で発表予定) (5)カゼインホスホペプチドはTh2細胞に作用して,インターロイキン-5やインターロイキン-6の生産を有意に高めることを明らかにした。(平成13年3月開催日本農芸化学会2001年度大会で発表予定)
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Research Products
(4 results)
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[Publications] H.Otani,Y.Kihara & M.Park: "The immunoenhancing property of a dietary casein phosphopeptide preparation in mice"Food and Agricultural Immunology. 12. 165-173 (2000)
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[Publications] H.Otani,H.Kitamura, et al.: "Enhancement of intestinal lgA levels in piglets by oral administration of a commercially available casein phosphopeptide preparation"Milchwissenschaft. 55. 429-432 (2000)
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[Publications] 木原行啓,大谷元: "殺菌条件の異なる牛乳からカゼインホスホペプチドの調製とそれらのマウス脾臓細胞の増殖に及ぼす影響"ミルクサイエンス. 49. 73-79 (2000)
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[Publications] H.Otani: "Current Research of Advanced Series in Agricultural & Biological Chemistry"World Wide Research Network Publisher (印刷中). (2001)