1998 Fiscal Year Annual Research Report
馬の精巣におけるインヒビンの個体発生の分子生物学的解析
Project/Area Number |
10660277
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
山田 純三 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10003104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本道 栄一 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (30271745)
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Keywords | ウマ / 精巣 / 免疫組織化学 / インヒビン / アルファサブユニット / ハイブリダイゼーション / ライディッヒ細胞 / セルトリ細胞 |
Research Abstract |
種々の動物の精巣におけるinhibin α-subunitの発現について多々報告されており,主にセルトリ細胞で発現するとされている。ウマの精巣におけるinhibin α-subunitの発現については報告されていない。そこで本研究ではinhibin α-subunitに対する抗血清を用いた免疫組織化学,精巣抽出液でのウエスタンブロツティング,inhibin α-subunitに特異的なcDNAプローブを用いたin situハイブリダイゼーションの技術を用いて1歳から9歳までのウマの精巣におけるinhibin α-subunitの発現について検索した。 1. 免疫組織化学では,ライディッヒ細胞とセルトリ細胞の両方にinhibin α-subunitに対する免疫陽性反応が認められた。この陽性反応は年齢や季節に関係なく認められ,それはセルトリ細胞よりもライディッヒ細胞により強く認められた。 2. ウエスタンブロットでは,間質と間質を除いた残りの組織(主に精細管よりなる)の両方の分画で46kDa,56kDa,90kDa付近にバンドが認められた。56kDa,90kDaのバンドはこれまでのinhibin α-subunitの成績と一致した。 3. in situハイブリダイゼーションでは,間質ではライディッヒ細胞に,精細管ではセルトリ細胞を含む精細管基底領域にシグナルが検出された。 以上の結果から,成ウマの精巣ではセルトリ細胞のみならず,ライディッヒ細胞でもinhibin α-subunitが発現しており,ライディッヒ細胞でより多く発現しているであろうことが示された。
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Research Products
(1 results)