1998 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子発現制御ならびに遺伝子破壊法によるユビキチン結合酵素UBE2I機能の解析
Project/Area Number |
10670125
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
信国 好俊 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (80295641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 潤二 大阪大学, 医学部, 教授 (50163407)
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Keywords | UBC9 / UBE2I / リボザイム / 遺伝子構造 |
Research Abstract |
目的 ユビキチン結合酵素UBC9(UBE2I)は特異的転写因子MITF(Microphthalmia-associated Transcription Factor)と相互作用を有する。MITFはメラノサイトの発生分化に重要で、その異常はWaardenburg症候群II型を引き起こす。今回、(1)リボザイムによるUBC9(UBE2I)遺伝子の発現制御系と(2)UBC9(UBE2I)遺伝子破壊法を用いたユビキチン結合酵素の機能解明を目指し以下の研究を行った。 結果 1. リボザイムによるユビキチン結合酵素UBC9(UBE2I)遺伝子発現制御系の作製 マウスUBC9-mRNAに対する特異的なハンマーヘッド型リボザイムRZ-m329、RZ-m401、RZ-m620を設計し、それらの発現プラスミドを構築した。現在、これらを培養細胞に遺伝子導入し、リボザイムを使ったUBC9(UBE2I)の発現制御システムを確立中である。 2. マウスUBC9(UBE2I)遺伝子の単離と構造解析 マウスゲノムP1ファージライブラリーよりPCR法にてマウスUBC9遺伝子を含むクローンmUBC9-P1をクローニングした。また、NIH3T3細胞のmRNAよりRT-PCR法にて完全長のマウスUBC9-cDNAをクローニングした。マウスUBC9-cDNAを用いたマウスゲノムDNAとmUBC9-P1DNAのサザンブロットを比較検討することによりmUBC9-P1はマウスUBC9遺伝子のほとんを含むことを確認した。今後、クローンmUBC9-P1を数種類の制限酵素DNA断片をプラスミドベクターにサブクローニングしマウスUBC9(UBE2I)遺伝子構造を決定し、更に遺伝子破壊に用いるターゲッティングベクターを作製する予定である。
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