1998 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト尿細管のUrate transporterの単離及び解析
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10671010
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
市田 公美 東京慈恵会医科大学, 内科学講座第2, 講師 (80183169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細山田 真 杏林大学, 医学部・薬理学教室, 助手 (00291659)
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Keywords | トランスポーター / 尿酸 / 腎臓 |
Research Abstract |
ヒトのurate transporterのクローニングを行うために、まずラットの検討を行った。 ラットの腎臓由来のmRNAを用いて、urate transporterの発現を検出できる条件は上記の方法により、わずかであるが発現を検出可能となった。 その決定した条件下で、ラットmRNAをサイズフラクショネーションした。しかし、明らかに取込が増加するフラクションが明確でなくなり、再現性が不明確であった。この原因として、フラクショネーションにより、尿酸の輸送に必要な複数のmRNAが別々のフラクションになった可能性等が考えられた。 最近、organic anionのトランスポーター(OAT1)が、Na/ジカルボン酸共輸送体(NaDC1)を共発現させることによりクローニングされた。そのOAT1は、生体内でどの程度の関与かは不明であるが、尿酸を輸送することが明らかになった。OAT1のクローニングと同様に、我々は、OAT1、OAT1及びNaDC1をアフリカツメガエルの卵母細胞へラットのmRNAと共発現させ、検討を試みた。コントロールでの取り込みは0.310pmol/oocyteであったが、ラットmRNA+NaDC1では0.488pmol/oocyteであり、ラットmRNA+NaDC1+OAT1では0.502pmol/oocyteと有意に増加を認めた。現在、さらに検出の良い条件の検討を試みている。
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