1998 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト甲状腺癌における放射性ヨード治療の効果増強遺伝子の解析
Project/Area Number |
10671031
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
斉藤 司 山梨医科大学, 医学部, 助手 (30205661)
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Keywords | 甲状腺 / ヨード / 癌 / ヨードポンプ |
Research Abstract |
我々はまず第一に、甲状腺におけるヨードポンプの発現を解析した。 ヒトヨードポンプcDNAをすでにクローニングしており、これをpcDNAベクターに導入。制限酵素BamHIにて切断後、SP6ポリメラーゼにてcRNAプローベを作成し、これをノーザン解析に使用した。ヨードポンプに対する特異抗体はヒトヨードポンプ第6細胞外ドメインとGST蛋白の融合蛋白を大腸菌にて作成、これを精製し、ウザギに免疫、13週にて抗血清を得、ウエスタン解析、免疫組織染色に供した。 甲状腺乳頭癌において、ノーザン解析では6例の乳頭癌で正常甲状腺組織に比べヨードポンプmRNAの発現が増加していた。ウエスタン解析を行なった17例では7例にてヨードポンプ蛋白の発現が増加していた(41%)。免疫組織染色でも乳頭癌部に一致して強い発現をみた。 これらの結果をふまえて、次にホモロジーのあるグルコーストランスポーター(SGLT1)とのキメラ蛋白を作成し、ヨードの摂取をみたが、キメラ蛋白ではヨードの摂取がみられなかった。
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Research Products
(1 results)