1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671197
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
横畑 和紀 九州大学, 医学部, 助手 (40274469)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 雅夫 九州大学, 医学部, 教授 (30163570)
杉谷 篤 九州大学, 医学部, 助手 (00294934)
|
Keywords | 膵移植 / 乳頭括約筋運動 |
Research Abstract |
イヌ膵十二指腸denervationモデルの作成 1 外因性神経の切断 膵付着部の十二指腸から膵に沿った漿膜を全て切断し、脾臓と胃の間の短胃動静脈を切離して膵臓を血管、脾臓、十二指腸以外からは完全に遊離した状態にした。即ち膵臓への血行は胃十二指腸動脈からの分枝、門脈からの分枝のみとした。これらの血管は近傍の漿膜を剥きあげて併走する神経の切断に努めた。その結果、膵尾部が血行障害に陥ることが判明し、膵尾部は切除することとした。肝十二指腸じん帯で胆管を切離した。 2 内因性神経の切断 十二指腸を膵付着部の口側、肛門側で切離した。胃十二指腸動脈は幽門輪近傍を走行し、これを十二指腸側につけて温存するため、口側の切離腺は幽門輪直上、またはそれより胃側となった。遊離した十二指腸は上部小腸と端側吻合を行った。十二指腸第3部と胃を吻合し、この十二指腸に胆嚢を吻合して胆道バイパスとした。十二指腸と上部小腸との端側吻合は吻合部の小腸が狭窄しやすくGambee縫合で細かく縫合することが必要であった。 3 十二指腸カニューラの挿入、電極の埋め込み 現在、入手可能なイヌが少型大のみで、遊離膵の血行障害、吻合部狭窄により長期生存大が少ないため、カニューラの挿入、電極の埋め込みに至っていない。平成11年に入りかなり大型犬の入手が可能になってきたため測定に着手できる予定である。
|