1998 Fiscal Year Annual Research Report
反復流産患者の子宮内局所におけるNK細胞活性等の免疫学的異常に関する基礎的研究
Project/Area Number |
10671563
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小笠原 真弓 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (30264740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 康彦 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50254280)
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Keywords | 反復流産 / NK細胞 / NO |
Research Abstract |
子宮奇形、夫婦の染色体異常など明らかな原因の認められない連続2回以上の15例の反復流産患者の流産時の子宮脱落膜組織を採取した。また、絨毛組織を培養して児の染色体異常の有無を調べ、児の染色体異常による流産例は検討から省いた。関連病院において14例の人工妊娠中絶時の子宮脱落膜組織を採取し、コントロールとした。 それぞれの脱落膜組織からリンパ球をPetrovic(1994)らの方法により分離し、培養した。 これらの検体を用いて、平成9年度より継続している酸化窒素についての実験を行った。脱落膜組織中のマクロファージを分離し、培養上清中の酸化窒素をGriess法により測定したところ反復流産患者の子宮脱落膜組織の方がコントロールと比較して有意に高濃度の酸化窒素を産生した。今後、同様の検体について、CD56,CD16の標識抗体を用いてFACS Calibur(BectonDickinson,現有設備)によりCD^<16+56+3->細胞を解析する予定である。また、連続2回以上の原因不明の反復流産患者の妊娠前の高温期の子宮内膜組織を15例採取した。子宮内膜組織のリンパ球を分離、培養し、CD^<16+56+3->細胞を解析する予定をしているが、その予備実験として正常女性の子宮内膜組織10例について検討を行った。子宮筋腫のために単純子宮全摘術を施行した患者の子宮内膜を用いて子宮内膜組織のリンパ球を分離、培養しCD56,CD16の標識抗体を用いてFACS CaliburによりCD^<16+56+3->細胞を解析を行ってみた。
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Research Products
(1 results)