1999 Fiscal Year Annual Research Report
反復流産患者の子宮内局所におけるNK細胞活性等の免疫学的異常に関する基礎的研究
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10671563
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Research Institution | NAGOYA CITY UNIVERSITY MEDICAL SCHOOL |
Principal Investigator |
杉浦 真弓 (小笠原 真弓) 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (30264740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 康彦 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50254280)
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Keywords | 反復流産 / NK細胞活性 / プロゲステロン / 活性トロンボプラスチン時間 / 胎児染色体異常 / ループコアンチユアグラント / 抗カルジオリピン抗体 / 抗核抗体 |
Research Abstract |
原因不明連続2回以上の6例の流産患者及び16例の人口妊娠中絶患者の流産時の子宮脱落膜組織を採取した。児の染色体異常による流産例は検討から省いた。それぞれの脱落膜組織からリンパ球を分離し、CD^<16+56+3->細胞(NK細胞)を解析した。また、6例の反復流産患者及び5例の中絶患者の脱落膜を用いてマクロファージを分離し、TGF-βも測定した。いずれも流産群とコントロール群の差を認めなかった。 現在原因不明習慣流産の治療として夫リンパ球による免疫療法を施行しているが、感染などのリスクがあるため、これに変わる免疫刺激剤としてOK-432の投与を試みた。3回以上の流産歴をもつ患者に妊娠初期にOK-432の皮内注射を行い73.9%(17/23)が成功した。夫リンパ球の免疫療法では75.1%(154/205)が成功であり、OK-432の皮内注射は従来の免疫療法と同じ効果を示した。OK-432による免疫療法中、NK細胞活性を測定した症例のうち成功例ではNK細胞活性が低下する傾向がみられた。以前、NK細胞活性が高いと流産の危険性が3.5倍高いことを報告したが、OK-432のはNK細胞活性を抑制することで流産を予防する可能性が示された。 また、NK細胞活性は精神疾患とも深く関わっている。ストレスが流産をひき起こすことは既に証明されており、原因不明の流産における精神的要因についても調査した。29組の2回の流産歴のあるカップルに半構造面接を行った。1回目、2回目のemotional impactはそれぞれ-74.5、-80.0(妻)-59.7、-65.0(夫)であり、2回目のが強かった。流産の予知をしていない人ほど強かった。また、61人の妻のNK活性について、低い神経症的性格、抑鬱状態、高い自尊心は高NK活性と関係した。つまり、これらの性格が流産と関係する可能性が示された。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Aoki K,Ogasawara M: "Psychosocial factors in recurrent miscarriages"Acta Obstet Gynecol Scanclinavica. 77. 572-573 (1998)
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[Publications] Ogasawara M: "Predictive value of serum progesterone levels"Fertil Steril. 69. 977-978 (1998)
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[Publications] Ogasawara M,Ozaki Y.: "Activated partial thromboplastin time is associated with farther miscarriages"Fertil Steril. 70. 1081-1084 (1998)
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[Publications] Ogasawara M.: "Prevalence of autoantibodies in patients with recurrent miscarriage"Am J Reprod Immunol. 41. 86-90 (1999)
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[Publications] Ogasawara M: "Embryomic Karyotype of abovtuses in relation of the number of previous miscarriage"Fertil Steril. (2000)
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[Publications] 小笠原真弓、尾崎康弘: "反復流死産患者における活性型部分トロンボプラスチン時間の意義"日本産婦人科新生児血液学会誌. 9. 88-89 (1999)
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[Publications] Ogasawara M: "Reproductive Immunology"Gupta SK. (1999)