1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671692
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
磯貝 典孝 近畿大学, 医学部, 助教授 (90203067)
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Keywords | ポリマー / tissue engineering / 関節 / 骨芽細胞 |
Research Abstract |
平成10年度の研究では、まず、子牛(生後6週以内)の前腕部・肘関節より取り出した骨膜組織の基礎的研究を行った。 その結果、Vitro Culture内でExplantした骨膜からは、骨芽細胞様細胞の経時的増殖を認めた。 Alkaline Phosphatase(ALP)活性の検討では、ALP陽性領域が拡大し、培養後4週目で最大を示した。 また、骨芽細胞に特異的なBSP(Bone Sialo Protein)のタンパク発現をWestern blot assayにて検討したところ、ALPと同様の上昇を示した。この結果より、骨膜から遊走した骨芽細胞様細胞は、骨芽細胞へ分化し骨形成能を有すると考えられた。 つぎに、PLLA-PGAポリマーを用いた指鋳型の作製を行うため、PGAポリマーを、あらかじめ作製した指鋳型(末節骨部および中節骨部)に入れた。 次に、PLLA溶液を加え化学的架橋を促して、指骨部ポリマーを作製した。 次年度は、この生体内吸収性ポリマーと培養細胞の複合体の移植と組織学的検討を予定している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Landis,WJ,Isogai N,Vacanti,JP: "Structure and chemical nature of phalanges formed by Tissue engineering" Annals of Biomedical Engineering. 26. S140 (1998)
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[Publications] 磯貝,朝村,上石: "培養細胞と生体内吸収性ポリマーの複合体移植による指関節の組織工学" Progress in Medicine. (1999)