1999 Fiscal Year Annual Research Report
骨創治癒における血管および末梢神経再生の役割に関する分子機構の解明
Project/Area Number |
10671763
|
Research Institution | ASAHIKAWA MEDICAL COLLEGE |
Principal Investigator |
松田 光悦 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30173850)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹川 政範 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50216876)
|
Keywords | 骨創治癒 / 遺伝子発現 / 血管再生 / 神経再生 / 末梢神経 |
Research Abstract |
走査型電子顕微鏡を使用し、骨と骨芽細胞、線維性結合組織、血管そして神経線維との形態学的関係が確認された。この結果はこれまでの報告と一致した。 病的状態では、その治癒過程において、骨膜剥離部では骨芽細胞が欠落し再集積に3週から4週間を要した。この間に肉芽組織の増生が起こり、血管の再生とそれに沿った神経再生がみられた。 次に各種骨移植材料を移植し、血管再生、神経再生を観察したところ、材料によってこれらの再生に差がみられた。免疫組織化学的手法を用いて、VEGF,TGF,CD31,NPY,CGRPの発現について検討を加えた。これらは創傷治癒過程の時間経過、また移植材料によっても若干差がみられた。次にこれらの遺伝子の発現について検討を試みたが、適切なプローブの作製に手間がかかり研究は一時滞った。しかし現在、研究は続行されている。
|