1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671936
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
笹原 妃佐子 広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40144844)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞森 紳丞 広島大学, 歯学部, 助教授 (40187167)
津賀 一弘 広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60217289)
河村 誠 広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10136096)
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Keywords | 顎関節症 / 自然治癒 / 疫学 |
Research Abstract |
顎関節症の病因やそれにもとづく発症機序については、顎関節そのものの機能的な面、または患者の精神的な面からのアプローチがなされているが。まだ不明な点が多い。顎関節症の病因や発症機序を解明することは、顎関節症の予防方法を考えるために非常に重要であろう。 本研究においては、顎関節症の発症は、顎関節が軽度に障害を受けつつも治癒していくという課程が阻害された段階で症状が固定化し、顎関節症が確立するのではないかという仮定のもとに質問紙調査を行い、この仮定の実証を試みることを目的をしている。 本年度は、まず、質問紙を作製した。内容としては、顎関節の不調を含めた他の身体の不調の有無、心理検査、現在までの経験としての顎関節の不調の状態とこの1か月の顎関節の不調の状態、病院や歯科医院への通院の有無等とした。また、顎関節症の簡単な診査も行うこととし、診査項目として顎関節雑音、顎関節部の圧痛、咀嚼筋の圧痛、顎の運動時痛を選択した。 大学一年生、および、専門学校の一年次生200名について、顎関節症の診査と質問紙調査が終了した。平均年齢は19.2歳(標準偏差1.9)であり、男性62名、女性138名であった。顎関節の状態については、17名が顎の調子が悪いことがよくある、17名が時々ある、47名があまりない、119名がほとんどないと答えていた。 次年度以降においては、また、引き続いて200〜400名程度の同年代の被検者に対して、同様の顎関節症の診査と質問紙調査を行った後、詳細な分析を行う予定である。
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