1999 Fiscal Year Annual Research Report
フローサイトメトリーを用いた細胞内酵素およびサイトカイン測定による免疫機能検討
Project/Area Number |
10672170
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
米山 彰子 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50175684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 克己 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40291322)
中原 一彦 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (70101095)
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Keywords | フローサイトメトリー / サイトカイン |
Research Abstract |
フローサイトメトリーを用いた細胞内酵素およびサイトカイン測定を、各種免疫担当細胞(リンパ球、単球、好中球、NK細胞)についての新たな免疫能測定法として確立し、感染症、悪性腫瘍などの疾患や免疫不全患者の病態把握や経過観察、治療に役立てることを目的に基礎的検討を行った。 1.フローサイトメトリーを用いた細胞内酵素測定法の検討 細胞内酵素の基質に蛍光色素を結合した試薬(CellProbe)を細胞に負荷すると、細胞内の酵素反応により基質と色素が分解され蛍光色素を生成する。フローサイトメトリーを用いてこの蛍光を測定し細胞内酵素を定量する方法を検討した。細胞表面抗原(CD8,CD4)との二重染色法を行ってリンパ球サブセットごとの酵素量測定や、好中球、単球、リンパ球をgatingすることにより各細胞の細胞内酵素の同時測定も行えた。しかし細胞への試薬の負荷時間によって蛍光強度は変動があり、条件の統一と、蛍光強度の客観的な評価法を検討中である。 2.フローサイトメトリーを用いた細胞内サイトカイン測定法の確立 リンパ球をmonensin存在下でレクチンで刺激しサイトカインを細胞内に集積後、固定および開窓処理をして抗サイトカイン(IL2,IFN-γ)モノクローナル抗体で染色し、フローサイトメーターで測定した。各サイトカインを産生している細胞を検出することができた。また細胞表面抗原との二重染色法を行うとリンパ球サブセットごとの測定が可能できた。他のサイトカインについても検討中である。
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