1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10672205
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
石津 みゑ子 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50258985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米澤 弘恵 愛知県立看護大学, 看護学部, 助教授 (90258989)
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Keywords | 主観的睡眠感 / 在宅高齢者 / 対処行動 |
Research Abstract |
【研究目的】 在宅高齢者の主観的睡眠感と対処行動を把握し健康度やQOL向上のための資料とする。 【対象と方法】 静岡県FI市(総人口;58万人高齢化率;15.1%)に居住する65歳以上の男女を系統抽出し、協力の得られた259名を対象として訪問面接調査を行った。分析方法はt検定、χ^2検定、重回帰分析を行った。 【結果および考察】 1. 対象者の年齢は65歳から97歳の間に分布し、平均年齢は73.4±6,8歳であり、男性が103名(39.7%)、女性が156名(60.3%)であった。年代別にみた主観的睡眠感は65歳代と80歳代の間、80歳代と85歳代との間に差がみられたが、性による相違は認められなかった。 2. 職業に就いている者の方が、職業に就いていない者よりも主観的睡眠感が良好であることが示され、健康度自己評価では健康の度合いに対応しており、健康度自己評価が良好な者は主観的な睡眠感も良好であることが認められた。 3. 主観的睡眠感不良時の対処行動に関しては、時がたてば眠れると思って普段通りにしていたり、安定剤や睡眠薬を服用したり、時には眠れないこともあるものだと思って運を天にまかせていた等が示された。 今回、健康状態や活動状況などが主観的睡眠感に影響を与えることが示唆される結果であったが、対処行動との関連からも今後この地域での調査を継続し検証していくことが重要であり、そのように予定している。
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