2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10672244
|
Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小野 清美 岡山大学, 医学部, 教授 (50152525)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 量宏 香川医科大学, 医学部, 教授 (20010415)
奥田 博之 岡山大学, 医学部, 教授 (30033286)
|
Keywords | チャイルドシート / 子どもの事故 / 子どもの搬送 / 育児姿勢 / 成育医療 / バーチャルリアリティー / 母親学級 / 育児不安 |
Research Abstract |
(1)保護者がチャイルドシート(以下CRS : chid restrain system)の法律内容を理解度と使用の実態を知るために387名を対象にアンケート調査を実施した。回収率は62.4%であった。その結果、CRSの使用は法制以前から72.0%が装着していたが、現在の着用率は87.8%と高く、法制化の効果が認められた。しかし、73.9%が装着後の点検を行っていたが、CRSの装着中でも転倒や抜け出た子どもは8.0%いた。CRSについては家族や友人・知人などと話しているが、看護職と話す機会は少ないが、CRSに乗ることを6か月以下の乳児が主に嫌がり、看護職に相談した者は12.9%いたが、十分な知識を知らなかったと指摘されていた。 (2)看護職として患児の救急搬送時のことやCRSについての法規制の理解を知り、子どもの車での搬送に関する対応について知るために調査を実施した。対象者は岡山市内にある病院および保健所・保健センターに勤務している看護職725名(回収率72.2%)に無記名アンケート方式で郵送法にて実施した。CRSの話を誰かとしている者は38.7%で、家族と50.0%の者が話し、職場の人とは13.4%であった。入退院時の搬送については一度も話したことがない者は84.6%であった。救急時の搬送方法とCRSの装着については「タクシー利用」と42.3%が答えていた。授乳に関してのCRSの法的対応へは正解は40.9%と低かった。さらに、"肥満児へのCRSの対応""精神的な不穏時のCRSの対応"などは共に10年以上の経験者はCRS使用者及び保護者への判断を促すように考えているが、10年未満の者はCRSの積極的指導を思っている者や医師の指示を仰ぎ自分の判断を言わないなどのように他人に転化するような傾向をしていた。 以上の2つの調査結果から看護職は車内のしつけ、急病および疾児の搬送時についてCRSについての知識をもち、運転者に好ましい判断が下せるようにしていく必要がある。
|