2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10672245
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Research Institution | Ryukyu University |
Principal Investigator |
大湾 知子 琉球大学, 医学部, 助教授 (90295311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高良 武博 琉球大学, 医学部, 助手 (20305197)
斎藤 厚 琉球大学, 医学部, 教授 (90039842)
健山 正男 琉球大学, 医学部, 講師 (50274907)
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Keywords | ツベルクリン接種 / 二段階法 / 結核感染対策 |
Research Abstract |
【目的】新採用職員と臨床実習生のツベルクリン二段階接種後のツベルクリン反応(以下ツ反応)を確認するために発赤の長径と所見に基づきツ反応を判定した。 【方法】1.ツベルクリン接種:対象は新規採用職員125名(研修医72名、看護職48名、技師5名)臨床実習生169名(看護75名、医学94名)の合計294名である。強陽性既往者と接種を希望しない者を除外し、ツ反応歴の記憶など問診表による調査を行った。次に対象の前腕に一般診断用精製ツベルクリン液(日本ビーシージ製造)0.05μg/0.1mlを皮内注射した。 2.ツ反の判定:判定は、注射後約48時間後に、結核予防法施行規則に基づき、発赤の長径と随伴所見をもって判読した。第1回目の強陽性者を除き、2週間後に第2回目の接種後判定を同様に行った。さらに1回目と2回目を受検した者の職種、ツ反応の記憶と判定などとの関連性を検討した。 【結果】強陽性既往者と接種を希望しない者を除外して1回目と2回目を受検した者は、新規採用職員98名(研修医58名、看護職40名)、臨床実習生149名(看護65名、医学84名)の合計247名であった。ツ反応歴の記憶などは不明が多かった。第1回目の陰性者は医学生が最も少なく16.7%であり他は24〜30%であった。1回目陰性であった者が2回目に陽性になる陽性率は、医学生と看護学生では中等度陽性率が最も高く55%前後であったのに対して、医師と看護職では中糖度陽性率よりも弱陽性率が高かった。 【結論】看護学生は強いツ反応を呈していた。職員と実習学生の陰性者が同じ割合いであり、職員は学生時代からの対策が必要である。結核感染対策基準値を得るためには二段階法が必要であることが考えられた。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 大湾知子他: "ツベルクリン接種2段階法によるツベルクリン反応の検討"環境感染. Vol.17 No 1. 142-142 (2002)
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[Publications] 高良武博, 大湾知子他: "院内清掃作業員における感染性廃棄物処理マニュアル作成に向けた検討"環境感染. Vol.17 No 1. 109-109 (2002)
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[Publications] 新里敬, 大湾知子他: "大学病院における麻疹対策医療従事者と学生の抗体価測定とワクチン接種"環境感染. Vol.17 No 1. 71-71 (2002)
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[Publications] 大湾知子他: "MRSA感染者のインフォームドコンセントに関するアンケート調査"日本感染看護. 第2回. (2002)
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[Publications] 高良武博, 大湾知子他: "感染性廃棄物処理に対する清掃作業員の認識に関する実態調査"日本感染看護. 第2回. (2002)
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[Publications] 大湾知子: "臨床と微生物(ICN教育・認定システム)"近代出版. 6 (2001)
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[Publications] 大湾知子: "在宅感染対策ハンドブック(尿道留置カテーテル)"ヴァンメディカル. 7 (2001)
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[Publications] 大湾知子: "標準看護学英和辞典"金原出版. 539 (2001)
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[Publications] 大湾知子: "ナースのポケットに強い味方「院内感染対策へのサポート」"南山堂. 200 (2002)
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[Publications] 大湾知子: "看護大事典"医学書院. (2002)