1998 Fiscal Year Annual Research Report
量産型機械工業の技術的基礎の形成過程に関する日米比較
Project/Area Number |
10680006
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
加藤 邦興 大阪市立大学, 商学部, 教授 (00016495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河邑 肇 中央大学, 商学部, 講師 (60307171)
田口 直樹 金沢大学, 経済学部, 講師 (60303252)
富澤 修身 大阪市立大学, 商学部, 教授 (30172183)
安井 國雄 大阪市立大学, 商学部, 教授 (20122202)
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Keywords | 技術史 / NC工作機械 / 機械工業 |
Research Abstract |
本年度は、研究班の活動の第1年度として課題に関する新規の資料収集に努めたほか、既に収集していた資料の整理とデータベース構築に力を注いだ。備品のうちのコンピュータ関連と謝金の多くはこの目的で使われた。 また、研究班としての班会議において各人の分担に関する研究成果の交流と相互検討を行い、こうした成果の一部として、班員の河邑は学位(博士:商学)請求論文「1970年代における日本工作機械産業の成長要因-NC工作機械の発達と普及のメカニズム」を作成した。この論文は日米の工作機械工業の発展過程をその需要要因の分析を中心において解明したものであり、初年度における主要な成果の一部である。本年において残された課題の第1は、工作機械の国際市場の分析、とりわけ東アジア市場の分析である。第2は、大量生産システムのもとで、本来は「機械を作る機械」として定義される工作機械がその概念にかかわるなんらかの変化をとげているか否かの理論的解明である。第3は発展途上国における工作機械自給の可能性の検討である。第2年度においてはこれらの問題点の解明を中心に研究成果を発表することになる。
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