1998 Fiscal Year Annual Research Report
身体運動に伴う心理的効果強化のための方策に関わる研究
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10680059
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹中 晃二 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80103133)
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Keywords | 身体運動 / メンタルヘルス / ストレス / 概念定義 / 機能定義 |
Research Abstract |
本研究の目的は,心理学的変数の中でもメンタルヘルスやストレスに関連する感情に焦点をあて,1)身体運動に伴う感情変数の種類を明らかにし(身体運動に伴う感情の概念定義と機能定義),2)身体運動に伴う感情を高めるための心理的方略の種類を探ることである. 平成10年度においては,身体運動に伴う,感情の概念定義,すなわち身体運動やスポーツ活動に関わって変化する感情とは何かを,過去の感情研究を概観することによって明確にした.欧米の身体運動関連研究においても,現在までのところ,心理学的恩恵(psychological benefits),気分状態(mood states),感覚(feeling),感情(affect)という用語は区別無く同義語のように用いられ,未だ用語の曖昧さが存在している(Tuson&Sinyor,1993).一方,作業定義とは,具体的な状況でその概念がどのように測定されるかを示しており,概念定義で示した変数をどの尺度によって測定するのか,すなわち身体運動によって目的とする感情変化が生じたか否かの評価を言う.ここでは,以下に示した欧米およびわが国で用いられている身体運動に伴う心理学的尺度を挙げ,それぞれの尺度について検討を行った. ・Positive Affect and Negative Affect Scales(PANAS:Watson&Pennebaker,1989) ・Profile of Mood States(POMS:McNairら,1971) ・Spielberger State-Trait Anxiety Inventory(STAI:Spielbergerら,1970) ・Multiple Affect Adjective Checklist Revised(MAACL-R:Zuckerman&Lubin,1985) ・Feeling Scale(FS:Hardy&Rejeski,1989;Rejeskiら,1987) ・Exercise-Induced Feeling Inventory(EFI:Gauvin&Rejeski,1993) ・主観的運動強度尺度(Rating of Perceived Exertion:RPE:Borg,1973)
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 竹中晃二: "健常タイプA者における長期的有酸素運動の効果に関する研究" 健康心理学研究. 11-1. 48-56 (1998)
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[Publications] 竹中晃二: "高齢者のQuality of Lifeに及ぼす日常生活の身体活動量" デサントスポーツ科学. 19. 94-103 (1998)
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[Publications] 竹中晃二: "運動心理学-その内容とわが国における将来的研究課題-" スポーツ心理学研究. 25-1. 13-29 (1998)
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[Publications] 竹中晃二: "健康スポーツの心理学" 大修館書店, 208 (1998)
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[Publications] 竹中晃二(分担): "新生理心理学 第3巻25章ストレスマネジメント教育" 北大路書房, 306 (1998)