1998 Fiscal Year Annual Research Report
図書館のサウンドスケープ・デザイン:音環境に焦点をあてた図書館環境のマネジメント
Project/Area Number |
10680410
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
加藤 修子 駿河台大学, 文化情報学部, 助教授 (30265433)
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Keywords | 都道府県立図書館 / 音環境 / サウンドスケープ / サウンドスケープ・デザイン / 環境音楽 |
Research Abstract |
1. サウンドスケープ及びサウンドスケープ・デザインの考え方に基づいて,図書館における音環境の実態と,音環境に対する図書館員の意識を調査した。これまでに埼玉県と山梨県の公立図書館を対象に調査を行った。また,図書館利用者の音環境に関する意識を明らかにし,図書館員の意識との比較検討を行った。さらに,北海道,東京,神奈川,千葉,愛知,大阪,京都,滋賀,福岡,長崎,及び沖縄の11の都道府県の公立図書館(計1047館)を対象に,音環境の実態と図書館員の意識を質問紙により調査し,11都道府県の公立図書館における音環境の総合報告と比較分析を行った。また,浦安市立中央図書館において,利用者を対象とした音環境調査及び騒音計による分析をおこなった。 2. 今回は,都道府県立図書館の音環境の現状と音環境に対する意識を明らかにすることを目的とした。先に行った,全国の11都道府県の公立図書館を対象にした調査より,16館の都道府県立図書館から回答を得た。この16都道府県立図書館の調査結果を市区町村立図書館と比較しながら,(1)望ましいと思う図書館の音の環境,(2)図書館の館外からの音,(3)図書館の館内の音環境,(4)図書館の環境音楽(BGM),等の観点から分析検討した。 最終的に,次のような都道府県立図書館の特徴が明らかになった。 (1) 静かな環境を望ましいとし,実際に館内の音環境も静かである。 (2) 館外及び館内から聞こえる種々の音を,好ましくない音(騒音)とする傾向がある。 (3) 様々な騒音対策の方法を採用している。 (4) 真の意味での環境音楽を採用している図書館は皆無である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 加藤修子: "図書館におけるサウンドスケープ・デザイン:浦安市立中央図書館における利用者を対象とした音環境調査及び騒音計による調査より" Library and Information Science. No.36. 1-20 (1996)
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[Publications] 加藤修子: "全国11都道府県の公立図書館における音環境調査の総合報告と比較分析:図書館におけるサウンドスケープ・デザイン" Library and Information Science. No.37. 13-34 (1997)
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[Publications] 加藤修子: "公共図書館のサウンドスケープ(音環境)調査の報告" みんなの図書館. No.241. 54-66 (1997)
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[Publications] 加藤修子: "図書館のサウンドスケープ調査(1996年度)の報告:全国11都道府県の公立図書館の集計結果から" 図書館雑誌. vol.91,No.6. 465-469 (1997)