1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680661
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小林 浩士 千葉大学, 理学部, 教授 (40011572)
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Keywords | ラット / ヒゲ / 毛包 / 幹細胞 / 毛母細胞 / 毛乳頭 / ベータ・ガラクトシダーゼ / レトロ・ウィルス |
Research Abstract |
幹細胞動態の解析 毛は成長期に毛乳頭細胞のはたらきにより毛母細胞が増殖・分化する事によって産生されるが、移行期を経て休止期には毛母細胞が失われ、毛の産生は完全に停止する。しかし、未知のしくみによって新しい毛母細胞が出現し再び成長期にはいる。毛はこのようにして生涯再生し続ける。毛母細胞を生涯供給し続けると考えられる幹細胞から毛母細胞形成への道筋を明らかにする目的で、ベータ・ガラクトシダーゼ遺伝子を導入したレトロ・ウイールスを単離毛包に取り込ませて上皮細胞を標識する条件を検討した。このウイールスを取り込んだ増殖細胞およびその子孫細胞は組織化学的に検出できる。従って毛母細胞を供給した幹細胞がどこに存在したか、その由来を知ることが出来ると期待された。事実、培養細胞への遺伝子導入は問題なく成功したが、現在までのところin vitroでの毛包上皮細胞への導入には成功していない。ウイルスが基底膜や結合織性毛鞘を通過できない可能性を考え、これらを酵素的に破壊する、血管経由でウイルス導入、ウイルス濃度そのものを高める、などの試みを行っている。
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