1998 Fiscal Year Annual Research Report
地域移動と定住化過程の諸類型-沖縄在住本土出身者のライフコース
Project/Area Number |
10710107
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Research Institution | Koran Women's Junior College |
Principal Investigator |
末村 直子 香蘭女子短期大学, 家政科, 助教授 (00249616)
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Keywords | 地域(水平)移動 / 再定住 / 定住志向 / 本土化 / 移動の動機づけ / 契機 / ライフコース / ライフヒストリー |
Research Abstract |
近代化・都市化の過程において土着型社会から流動型社会への急激な移行を遂げた日本社会においては、いまや地域間移動経験を持つ流動者層が多数派を占めつつある。その「根無し草的」存在ともいうべき流動者層のライフコースの類型化(主に定住志向や適応過程)、流動者層による地域社会へのインパクト、流動者のライフコースと地域社会変動、全体社会変動との相互連動関係の解明が本調査研究の基本的課題である。 対象である沖縄社会は、「本土」との様々な歴史的経緯を踏まえた上で、新たな関係性を模索している。本調査の直接的な調査対象者である沖縄在住本土出身者は実生活の中で様々な影響を沖縄社会に与える一方、沖縄社会と触れることにより、意識・態度変容を経験した、いわば本土-沖縄関係の象徴的存在である。 現調査段階においては、沖縄社会の各地域情報の提供を受けるとともに、特徴的な地域について、主に、地域社会との関わり、意識変容プロセスに焦点をあてた、対象者のライフヒストリーを収集している。特に、本島各地域(那覇都市圏、南部玉城村、中部沖縄市、勝連町、読谷村)、石垣市等を対象に、調査継続中であり、地域内バリエーションと同時に、地域毎の特性を析出中である。 今後の課題は、対象地域への量的調査を通した、ライフコースパターンの析出、ライフコースと地域社会史との連動関係の解明であり、本申請期間内に、それぞれ特異なパターンが予測されている沖縄県内各地域間での比較・検討を行うことである。
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