1998 Fiscal Year Annual Research Report
ジョンソン政権期におけるヴェトナム戦争の目的と日本に関する考察とデータベース構築
Project/Area Number |
10710183
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
毒島 雄二 日本大学, 文理学部, 助手 (60277366)
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Keywords | アメリカ外交史 / ヴェトナム戦争 |
Research Abstract |
1964年8月の「トンキン湾決議」可決以降から1965年7月の北ヴェトナムへの地上軍投入に至るまでを研究対象として、ジョンソン政権内のヴェトナム戦争政策転換の過程について検討を行うと共に、この過程の中で、戦争目的がどのように変化していったのかを明らかにする。そしてこの戦争目的のなかに日本がどのように位置づけられていたのかについて検討し、当時のアメリカ外交政策全般との関連を考察することが本研究の主たる目的である。また、この検討・考察作業を通じて、アメリカ合衆国のヴェトナム戦争政策が、結果的に破綻した原因についても、手がかりを得ることも目的の一つとして掲げられる。 上記のような目的の達成のため、今年度は、インターネットを活用し、データベース構築のためのデータ蓄積を行った。具体的には、まず史料の所在と公開状況の確認について、LBJ (リンドン・B・ジョンソン)図書館などの中心的な史料収集保管機関の所蔵目録へのコンピュータによる遠隔接続・検索を行い、さらに当該機関および内外の研究者との情報交換には、電子メイルを使用し、密接な情報交換を実施した。 さらに収集した史料については、スキャナーによるコンピュータへの取り込みとともに、内外の史料所在等についてデータベース化を進めた。なお、取り込みについては、画像から文字情報への変換を行うことを最終的な目標としているが、今年度は、画像情報において、項目・キーワードによる複合検索が可能なデータべース構築を進めた。 しかしながらその構築作業は未だ途上のため、来年度継続して進めることで、アメリカ合衆国のヴェトナム戦争政策の転換について、何らかの新たな知見が浮かび上がってくるものと思われる。
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