1998 Fiscal Year Annual Research Report
現代フランス政治家の地方政治活動と特殊利益の擁護に関する実証研究
Project/Area Number |
10720048
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Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
増田 正 高崎経済大学, 地域政策学部, 講師 (10285067)
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Keywords | 現代フランス政治 / 政官関係 / 地方政治 / 中央・地方関係 |
Research Abstract |
本年度は研究の初年度にあたる。そのため、専門書の購入などを適宜実施するなど、研究の基盤を整備する作業を先行させた。さらに、実施計画に即して、当該領域の二人の専門家(パリ政治学院・政治生活研究センター所属リュック・ルーバン博士、パスカル・ペリノー教授)と個別に面会し本研究計画をレビューした。その結果、フランス政治・行政関係においては、地方分権化以来、政治家の役割が新たな均衡を獲得していないとの貴重なコメントを得た。そこで、政官関係と中央地方関係を形式上分割し、とりあえず前者について研究を先行させることとした。現在、第一段の政治家アンケートを国民議会議員全577名に対して送付を完了し、回答を待っていることろである。これは次年度に集計される予定である。その他、本研究によって得られた新しい知見としては、フランスの大臣官房の特殊な役割に注目したことがある。この点について、朝日新聞「論壇」(平成11年1月22日第4面)において、わが国の政治主導を実現するものとして、フランス流の大臣官房制度の活用を提言したことをあげておきたい。わが国の政治・行政改革上、重要な改革テーマだということもあり、「季刊公務研究」から原稿依頼を受けている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 増田 正: "フランス1997年国民議会選挙と政党政治の展開" 選挙研究. 14. 101-110 (1999)
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[Publications] 堀江 湛: "統治システムと国会" 信山社叢書, 260 (1999)