1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10750081
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梅田 靖 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (40242086)
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Keywords | 製品ライフサイクル / インバース・マニュファクチャリング / メンテナンス / リモートモニタリング / 経年劣化 / ライフサイクル管理 |
Research Abstract |
本研究は、環境問題、特に廃棄物問題の解決に向けて製品ライフサイクルを閉ループ循環化を実現する一手法として、機械のライフサイクルを適切に管理するシステムを開発することを目的として研究を行った。具体的には以下の4点を目的としたが、特に1〜4の統合化と使用後の処理計画に重点を置いた。 l 機械システム使用時の使用履歴、すなわち、使用環境履歴、保全履歴、操作履歴等を実験的に収集し、機械各部の状態、特に劣化状況を把握する手法を開発する。 2 1のデータに基づき、故障診断/保全計画をおこなう保全計画システムを開発する。 3 1、2に基づき、劣化/故障状況に応じて適切な運用を支援する手法を開発する。 4 さらに、機械使用後には、劣化/故障状況に応じて、適切な処理計画を提案するシステムを開発する。 本年度は、以下の成果を得た。 l 既存のメカトロニクス機械にデータ収集装置を接統し、長期にわたり使用履歴を収集した。 2 さらに、収集したデータを解析し、機械各部の劣化情報を推定した。実際、大量のデータを収集し、劣化傾向推足や故障発生の検知、および、故障原因の同定に必要な情報が得られることが明らかになった。 ただし課題として、 1 センサの誤差、劣化の問題があり、自己キャリプレーション機能を実現する必要がある。 2 収集データが大量、かつ変動が大きいため、劣化傾向の抽出を自動化することができなかった。 今後はこれらの課題を解決し、統合化ソフトウェアを開発する。
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Research Products
(1 results)