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1998 Fiscal Year Annual Research Report

競合環境下における不可逆・不確実性下のプロジェクト評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10750402
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

多々納 裕一  京都大学, 防災研究所, 助教授 (20207038)

Keywords不確実性 / 不可逆性 / 開発主体 / 住宅立地 / 競合環境 / サンクコスト / スイッチングコスト
Research Abstract

プロジェクトによって形成される都市サービスや新規の土地・床に関する需要は限られており、しかも、全国的・世界的な規模の社会経済環境の変動によってその需要が変化する。プロジェクトの実施にはリードタイムが必要であり、その間に投入された財や資本の多くはサンクコストとなる。従って、限られた需要を奪い合う競合的な開発主体は互いに不確実性、不可逆性に直面することとなる。本研究では、このような意思決定においてプロジェクトに関する開発主体の意思決定をモデル化し、家計・企業の行動を標準的な都市経済学のモデルとして定式化し、競合的な環境下におけるプロジェクトに関する意思決定の特性を分析することを目的としている。
平成10年度には,主としてモデルの開発を行った.具体的には,主として,開発主体の行動のモデル化,住宅需要のモデル化を行った.すなわち,まず,開発主体の行動のモデル化するために,単一のCBDを有する開放型都市を想定した.この際,都市内の土地は不在地主によって所有されており,すべての家計は賃料を払って居住しているものとした.ただし,都市内のアメニティは均質でなく,元々は居住に適さない地域も存在し,荒れ地として放置されているものとした.開発主体は,このような荒れ地を購入し,アメニティ改善に必要な費用を投じて宅地として利用可能な状態に改善し,かつ,住宅を建設して供給するものとした.ついで,家計の立地行動は標準的なアロンゾ型の都市経済学モデルによって定式化した.ただし,CBDでは市場財が生産され都市内及び都市外の市場に供給されているとした.さらに,都市外の需要は確率的に変動し,それに伴ってCBDで生産される市場財の価格は確率的に変動するものとした.以上のように,研究はおおむね良好に進んでいる.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 多々納裕一: "開発保留の便益と開発戦略" 応用地域学研究. No.3. 21-32 (1998)

  • [Publications] 多々納裕一: "不確実性下のプロジェクト評価:課題と展望" 土木計画学研究・論文集. No.15. 19-30 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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