1998 Fiscal Year Annual Research Report
人体と床面との接触部における接触表面温度および圧力分布に関する研究
Project/Area Number |
10750436
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮本 征一 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (80273316)
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Keywords | 身体寸法 / 姿勢 / 接触面積 / 体型・体格 |
Research Abstract |
青年男子・青年女子(20歳から22歳)の各13名を被験者として身体寸法計測を行った。マルチン計測器を用いては、各部位の高さ・幅・奥行き方向および周囲の長さの約80項目を計測項目とした。他に、体脂肪厚、体重を計測した。これらの計測値と田本人青年男子・青年女子の統計値との比較や、体型・体格指数の算出を行った。ローレル指数は、青年男子の場合は112から167に分布し、平均値は126となり、多くの被験者が標準体型であった。青年女子の場合は、101から143に分布し、平均値は121となり、多少、痩せ型の被験者が多くみられた。身体寸法を測定した被験者を用いて、接触面測定を行った。透明なアクリル板(厚25mm)に10cm×10cmのメッシュを描いた上に、被験者が各姿勢で位置した。アクリル板直下90cm程度から写真撮影を行い、接触面を含む人体象を得た。姿勢は、立位(直立、深い中腰)、椅座位(作業姿勢)、平座位(しゃがみ、膝立ち、四つんばい、正座、あぐら、立て膝、投足)、臥位(伏臥・肘立て、仰臥)の12姿勢とした。ネガをパソコン上で処理し、各姿劣ごとの接触面積(椅座位は足の裏のみ)を算出した。接触面積は、姿勢により大きく異なり、青年男子の場合は、最大は伏臥・肘立て姿勢で0.140(SD±0.019)m^2、最小は椅座位で0.017(SDま0.002)m^2であった。青年女子の場合は、最大は伏臥・肘立て姿勢で0.133(SD±0.024)m^2、最小は椅座位で0.013(SD±0.003)m^2であった。今後は、身体寸法値と接触面積との関係を考察した後に、接触面の温度分布と圧力分布の測定を行う予定である。
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